1998年3月号

合)域内で特定の製品を販売する際、その安全性を保証するマークを製品に貼付けさせる制度です。“ペースプット”に関係するのはEMC指令です。EMC指令は、製品が電磁ノイズを出さないこと、また電磁ノイズの影響を受けないことを求めています。
 それを確認するためどのような試験が行われているかにご興味をお持ちの方は、本誌の1996年10月号をご覧ください。

4.耐電圧 AC2000V

 電力業界や受配電設備などでは、変換器の電源と入出力間、入力と出力間の耐電圧としてAC2000Vを要求される場合が数多くあります。このような要求におこたえするため、“ペースプット”では、コンパクトサイズでありながらも耐電圧AC2000Vを実現しました。

5.応答時間の選択が可能

 プロセス工業や上下水道などの計装では、計測信号の変化は比較的穏やかですから、変換器の応答時間もあまり速いものを必要としません。一方、FAや試験研究の分野では、変化が比較的速い計測信号を扱うため、応答時間が速い変換器を必要とします。
 用途の異なるお客様にそれぞれおこたえするため、“ペースプット”シリーズには、応答時間180μsの超高速アイソレータ(形式:F2VF)を用意するとともに、各機種ごとに標準応答形0.5s(0→90%FS)と高速応答形25ms(0→90%FS)を形式で選択できるようにしました。

6.豊富な入出力仕様

  “ペースプット”シリーズではお客様のさまざまな要求にこたえられるよう、多種類の入出力信号を標準仕様として用意しています。
 また、標準の入出力信号以外でも、指定電圧、指定電流レンジコードを選択していただければ、ご希望の入出力仕様に対応します。
 コンパクトサイズ変換器といえば、一般にDC1~5VまたはDC4~20mAなどに入出力仕様が限定されています。“ペースプット”のように多彩なバリエーションをもつ製品はほかに類をみません。もちろん、コンパクトになっても性能は従来製品と同じですから、今までにご使用いただいてきたエム・システム技研の変換器と変わりなくお使いいただけます。

7.コネクタ形端子台を

使用した前面端子構造
 エム・システム技研では、従来から前面端子形の変換器を販売していますが、プラグイン形変換器と違ってメンテナンスが容易にできませんでした。しかし、“ペースプット”ではDIN端子を採用することによりプラグイン形と同様メンテナンスが容易になりました。

 おわりに

 以上、“ペースプット”シリーズの特長と概要についてご説明しました。前面端子形の変換器をご希望の際は、“ペースプット”シリーズをよろしくご検討くださるようお願い申しあげます。

     


表1 “ペースプット”シリーズ
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