2005年1月号
エムエスツデー 2005年1月号

2005年 新年のごあいさつ
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宮道 繁 (株)エム・システム技研 代表取締役会長 |
あけましておめでとうございます。
旧年は、「災害の年」となってしまいました。台風23号と新潟県中越地震が続けて発生し、多くの犠牲者を出したのは、これが日本のおかれている自然環境なのだ、と改めて認識させられました。大阪市内に住んでいる私にとっては、コンビニやファミレスなどに囲まれて、それが当たり前になっていて、家庭的には災害対策がとれているとはとても言えません。どのような対策が必要かを考え始めることにしています。
私がエム・システム技研を創めて、すでに33年が過ぎようとしています。今思えば37歳の若さで、計装業界にあってインタフェース機器の総合メーカーを立ち上げようと、一人で起業したのは上出来だったと思います。それも、そのころ私が考えたとおりの会社ができあがったように思います。よく見ますと、ここで働く社員の多くが、その起業後に生まれた人々であることに気づき、人間社会は動いているな、とつくづく感じます。その私も、古稀を迎え、かねて考えていたとおり、会社を次世代に託することにしました。
この『エムエスツデー』誌は、零細企業が自社の商品に対する思い入れを、日本中のユーザーの皆様に直接伝えたいとの思いから創刊いたしました。それがもう、月刊を続けて156号を数えます。継続は力なりと申しますが、よくぞここまで続けてこられたとの思いと、ようやく軌道に乗ったとの思いが重なっています。
さて、ここで私たちの周辺を見回しますと、次世代の計装が、国際標準の地位を得た各種通信技術を用いたリモートI/O、すなわち現場から発信される計測信号を入力として、出力側はデジタル信号を用いてLAN接続するように構成された機器、が中心になる時代になろうとしています。
エム・システム技研は、逸速くそれらの通信技術のすべてをマスターし、変換器で築き上げた信号変換器技術とを融合させ、新しいリモートI/Oの世界を切り開いて続々と商品化を実現しつつあり、その出荷実績を累増させています。
本格的なプロセス計装用現場機器も次々と商品に加え、海外の本質安全防爆の規格に合格した製品も続々と完成しています。どうやら、33年前の創業時に私が目指した「インタフェースの総合メーカー」と呼べる態勢が着々とできあがってきました。
この辺りの姿を、この『エムエスツデー』に発表して参りますので、今後ともよろしくご愛読いただきますよう、お願い申しあげます。