2007年1月号
エムエスツデー 2007年1月号
2007年 新年のごあいさつ
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宮道 繁 (株)エム・システム技研 代表取締役会長 |
あけましておめでとうございます。
「トヨタ自動車が2兆円を超える利益を出した」と報じられました。鉄鋼会社は、さばききれないほどの注文に、工場はフル生産で高級鉄の生産に特化しようとしています。
建設機械、薄型テレビを始め、ロボット化された工作機械など各分野の需要が拡大し、日本の産業力の強さが目立ってきました。
石油の価格が高騰しても、日本は、国際収支に影響を受けないほどの競争力をつけてきたように思われます。海外に投資したり融資したりしたお金の利息収入が、貿易黒字を上回ったそうで、外国から見れば、日本はとんでもない金持ち国に見えることでしょう。
それにもかかわらず、日本の赤字国債の発行残高がGDPの1.5倍という大借金国である現実は、一体どういうことなのでしょうか。
経済に明るい専門家の話を集約すると、高度成長時代に、国家の税金収入が自然増により増えつづけ、公共のインフラ造りにお金をばらまいたあげく、バブル経済が崩壊して税収が大幅に減少し、反省することなく赤字国債を発行して穴埋めをやり続けたからこうなった、となるようです。
よく見ると、日本国内にはどう見ても税金の無駄使いと思われる仕組みが至る所にあり、公共事業の発注形態にも厳しい目が向けられるようになり、談合問題が噴出しているのはその結果ではないかと思われます。
こうして財政赤字対策が進めば、これだけの金持ち国家ですから、問題の解決に進むことは間違いないと思われます。ただ心配なのが、自由貿易と平和が、これからもずっと続くという保証がないことです。
周りを見渡すと、平和を脅かす勢力があります。これに対して私たちは毅然とした態度で臨み、2007年をより良い豊かな年にしたいと思います。
エム・システム技研は、国際貢献とよべるようなことはとてもできませんが、使い易さを追求した計装機器の供給を通じて、産業の発展に貢献してゆきたいと考えています。
当面の課題は、省資源、省エネルギーにすぐに役立つ、簡便で効果的な電力管理システムの拡販ではないかと考えています。
次に来るのは、市町村合併等による上・下水道設備や環境管理設備など、公共設備の一括集中管理システムを、最新の通信技術と電子技術を活用して、容易・便利・安価をねらって実現した、計測情報の遠隔伝送機器の供給ではないかと思います。
今では得意技となった、エム・システム技研の計測信号伝送機器は、伝送媒体として有線・無線・インターネット・ケータイを始め、世界的に標準化された各種のデータバスを用いたものを取り揃えて、設備費の大幅削減と使い易さをお届けしております。
2007年も、この『エムエスツデー』を通じて、エム・システム技研の活動をご報告してゆきたいと考えております。
読者の皆様には、変わらぬご愛読のほど、お願い申しあげます。