2014年1月号
エムエスツデー 2014年1月号

京都に開設した研究・生産の2つの中核的施設
エム・システム技研 新施設のご紹介
正式なEMC試験を実施できる品質保証の要。
京都テクノセンター
「京都テクノセンター」には品質保証部 信頼性試験課があり、エム・システム技研がリリースする製品全機種のタイプテストを行っています。新製品はもちろんのこと、設計変更した製品に関してもタイプテストして品質を実証しています。
公的機関に認定・登録されている電波暗室
評価試験の一部に放射、無線周波数、電磁界イミュニティ試験などのEMC試験*1があります。EMC試験に使用する電波暗室は公的機関(VCCI*2とFCC*3)に認定・登録されており、簡易試験ではなく正式な試験を実施しています。
広い(6m×6m)シールドルーム
またEMC試験には静電放電イミュニティ試験や電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験などシールドルームでの試験が複数あります。「京都テクノセンター」には、複数の試験が同時に実施できる6m×6mの広いシールドルームがあり、効率的でスピーディにタイプテストを行っています。
理想的な環境を実現した製造の一大拠点。
京都商品センター
東日本大震災を教訓として、リスク分散を主目的に、製造設備の複線化を図るため、「京都商品センター」を新たに開設しました。
「京都商品センター」は空調システムのテスト工場を兼ねているほか、停電時のシェルターエリアを設けるなど、他に類を見ない多機能な製造施設です(京都商品センターについてはカンパニーアウトラインでもご紹介しています)。
変種変量生産対応多連式チップマウンタライン
エム・システム技研は、多品種・少量・短納期生産を実現するために、大量生産に向いたチップマウンタを使用しながらも、一つ一つ異なる仕様の製品を製造するエム・システム技研独自の変種変量生産を行っています。「京都商品センター」には、この変種変量生産対応の多連式チップマウンタが2ライン設置され、月産1万台以上の能力を誇る製造ラインの中核を担っています。
温度・湿度が常に一定に保たれている製造ライン
チップマウンタの製造ラインの歩留まりを上げる、つまり製造される製品のクオリティを上げるために重要なのは温度・湿度のコントロールです。
「京都商品センター」ではセントラル空調方式で温度・湿度をコントロールしているため、理想的な環境で製品を生産しています。
エアシャワーで常にクリーンな状態を保っています。
チップマウンタにとって大敵なのが埃です。チップマウンタが設置された部屋に入るには、必ずエアシャワーを浴びなければならず、ここで埃をシャットアウトし、常にクリーンな状態を保っています。
2階は部品倉庫
エム・システム技研の製品機種数は約3,500もあります。多品種・少量・短納期生産を実現するためには、途切れることのないタイムリーな部品供給が不可欠です。「京都商品センター」では生産計画と連動したハンディターミナルを利用して、ハンディターミナルからの指示どおりに動けば、広い倉庫でも最短時間、最短距離で部品を集めることができるシステムを採用し、効率化を図っています。
京都商品センターはセントラル空調システムのテスト工場を兼ねています。
皆様のお越しをお待ち申しあげております。
空調制御システムの見学コースをご用意いたしました。
商品センターには3種類の空調システムを混在させて、実演展示ショールームを意識して設計しました。
制御機器はすべて自社製品で構成しています。運転状況を、どこにいてもモバイル端末でご覧になれます。
太陽光パネルやガスコージェネシステムなどを組合せたシェルターエリアも含め、ぜひご来社のうえ、ご覧になっていただきたいと存じます。
*1 EMC(Electro Magnetic Compatibility)試験:電磁両立性と訳され,電磁的ノイズを機器に加えてその影響を
確認する試験と機器から放出する電磁波や伝導性コモンモードノイズを測定する試験
*2 VCCI(Voluntary Control Council for Interference by information technology equipment):
旧情報処理装置等電波障害自主規制協議会。情報処理装置が発する電波の規制内容を協議する日本の業界団体
*3 FCC(Federal Communications Commission):連邦通信委員会。
米国内の放送通信事業の規制・監督を
行う独立機関