2018年4月号
エムエスツデー 2018年4月号

Products Review
高速性・リアルタイム性が求められるEthernet系ネットワークに最適な
スライス構造のリモートI/O
超薄形スライス構造 組合せ自由形リモートI/O
R80シリーズ[新製品]
Ethernet系高速ネットワーク用リモートI/O R80シリーズ
当初は情報系ネットワークであったEthernet通信がEthernet/IPやEtherCATなどで産業界にも進出するようになった最大の理由は、その通信速度や通信方式による通信の高速性にあります。この度、エム・システム技研では、このEthernet系の産業用ネットワーク対応の高速伝送に適した超薄形スライス構造 組合せ自由形リモートI/O R80シリーズを発売します。
まず、EtherCAT用電源通信ユニットおよび接点8点の入力カード、出力カードを発売します。
R80シリーズは内部通信バスの高速化を実現したリモートI/Oです。
リモートI/Oは、複数の計測信号を入力・絶縁・変換し、そのデータをまとめて高速ネットワークと通信します。このデータをまとめる際に、リモートI/O内の独自の通信機能(内部通信バス)を使用します。リモートI/O R80シリーズは、この内部通信バスの効率をあげて通信周期を高速化し、上位通信により早くデータを伝送できるよう開発されたリモートI/Oです。
内部通信バスの通信周期を高速化する仕組み。
従来のEthernet系の組合せ形リモートI/Oは、内部通信バスの周期が、取付ベースの最大台数に合わせて16枚で設計されていました。このため例え空きスロットが複数枚あっても内部通信バスが通信に要する時間は16枚分必要でした。
リモートI/O R80シリーズは、内部通信バスの周期が、使用するカードの枚数によって変化する新技術を採用しました(下図参照)。このため使用するカードの枚数が少ないほど通信周期が早くなり上位通信に対し、より早い周期でデータを更新できます。
リモートI/O R80シリーズの通信周期
独自のスライス化技術が内部通信バスの
高速化とスペースの効率化を実現しました。
●内部通信バス用コネクタ
リモートI/O R80シリーズは、取付ベースを持たず、I/Oカードを1枚ずつDINレールに取付けるスライス構造をしています。
I/Oカードには、両側面に内部通信バスの通信コネクタが付いており、I/Oカードをスライドさせて取付ける際に確実に接続される構造になっています。I/Oカードのアドレスは、それぞれカードアドレス設定用ロータリスイッチで設定します。
リモートI/O R80シリーズのご紹介
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●開発中製品のため仕様が変更になる場合があります。
ご注文・ご使用に際しては、必ず最新の仕様書でご確認ください。