2019年7月号
エムエスツデー 2019年7月号

Products Review
既設設備のIoT化が一気に実現します!
IoT時代の現場設置形データロガー
Webロガー2の納入事例 その5
納入例1 ダイキャストマシンの遠隔監視
納入例2 ろ過装置のリモートメンテナンス
納入例3 プレス機の遠隔監視
納入例4 食品装置の無線監視
納入例1 適用分類【対象:工場】【用途:予知・予防保全】
ダイキャストマシンの遠隔監視
IoT活用で装置の予知・予防保全
あるダイキャストマシンメーカーでは、製品を納入したユーザを定期的に訪問して点検を行っていました。しかし、点検中はマシンを停止する必要があるために、停止時間を短くできる予知・予防保全方式を取り入れて欲しいというユーザーからの要望が出ていました。そこで、データ収集とインターネット接続が簡単にできるWebロガー2を使用して、製品の生産数やマシンの稼働データを遠隔監視できるシステムを導入しました。Webロガー2のインターネット接続にはモバイルルータを使用したので配線を引き回す必要がなく、機器の設置も簡単にできました。
納入例2 適用分類【対象:旅館】【用途:予知・予防保全】
ろ過装置のリモートメンテナンス
接客サービスの向上
従来は、仲居さんが循環式の温泉設備で使用しているろ過装置の圧力の値などを手書きで記録していましたが、接客対応していると記録ができないことがあり、また、循環ポンプなどの稼働状況も把握できていませんでした。もし、故障で温泉が利用できないと、温泉を楽しみに来ていただいたお客様を落胆させてしまいます。しかしWebロガー2を設置してからは、ろ過器やポンプの稼働状況を自動記録できるようになり、接客サービスに集中できるようになりました。故障時には、メール通報で担当者だけでなく、メンテナンス業者にも連絡されるため迅速に対応できます。
納入例3 適用分類【対象:工場】【用途:リモートメンテナンス】
プレス機の遠隔監視
IoTでデータの共有化
プレス機の稼働状態や運転時間のデータをPLCで監視していました。しかし、せっかくデータを監視しても遠隔地にある本部とデータを共有していなかったため、本部PCに保管している性能データと比較することができず、どの程度の差異が出ているかが分かりませんでした。そこで、Webロガー2を使用してPLCが収集したデータをインターネット経由で本部に送ってデータを共有する仕組みを作ることにより、本部にある性能データと照合ができるようにしました。Webロガー2は後付けですが既設のPLCとSLMP(*1)通信(Ethernet)を行うことにより、PLCのラダープログラムを一切変更せずに通信することができました。
(*1)SLMP : Seamless Message Protocol(CC-Link IE と Ethernet 製品をシームレスにつなぐ共通
プロトコル)
納入例4 適用分類【対象:工場】【用途:遠隔監視】
食品装置の無線監視
無線を利用して帳票を自動作成
工場内のクリーンルームにある滅菌装置のデータを記録するため、1日1回見て廻り手書きで記録したのち、持ち帰ったデータをPCのExcelに入力して、月報にまとめる作業を行っていました。しかし、Webロガー2とくにまるを設置してからは、毎日の見て廻り検針とデータ入力作業がなくなって大変楽になり、クリーンルーム内への立ち入りをなくすという従来からの希望も実現できました。また、今まで休日は検針をしていませんでしたが、休日分のデータも自動取得できるようになりました。さらに、記録だけでなくWebロガー2にはメール通報機能があり、異常の兆候を事前に検知して対応できるようになりました。