エムエスツデー 2012年4月号

「電気自動車用充電スタンド」
業界 | 社会インフラ | 採用機種 | 電源用避雷器、Ethernet用避雷器、 直流入力変換器(アイソレータ) |
---|
装置概要
装置名:電気自動車用充電スタンド
最近、主要な自動車メーカーから実用的な電気自動車(=EV:Eelectric Vehicle)が発売され始め、いよいよ本格的なEV時代の到来が予感されます。EVにおいて最も重要な課題の一つに電池の充電方法(手段)があります。
電気自動車用充電スタンドは、充電器によって車載電池を充電するための装置であり、急速充電器を使用した急速充電方式で短時間に車載電池を充電することが可能です。
電気自動車用充電スタンドは、通常、車両の出入りに便利な道路沿いの公設または私設の専用スタンド、ガソリンスタンド、自動車のディーラーショップなどに設置されていて、有料、もしくは無料で充電できます。現在のところ、充電スタンドの数は少なく、決して十分とはいえませんが、今後は商業施設、駐車場、コンビニエンスストアなどへの設置も順次検討されていて、インターネットによるセキュリティ管理やフェリカカード(非接触ICカード)や携帯電話など、簡単な認証による課金業務なども始まっています。
アプリケーション紹介
急速充電器制御盤の雷対策、 および充電電圧の測定と計測信号絶縁
電気自動車用充電スタンドは、本体部に相当する急速充電器制御盤とEVに接続するためのケーブル、プラグなどで構成されますが、装置は通常屋外に設置されAC電源を供給することから、誘導雷や電源から侵入する雷への対策が必要です。
また、充電の進行状況や満充電を検知するためには充電電圧を精度良く測定するための直流入力変換器(アイソレータ)などが使用されます。
ここでは、充電スタンドの急速充電器制御盤に採用された、エム・システム技研製避雷器、直流入力変換器の例をご紹介します。
■ 採用機種
(1)電源の雷対策:三相一体形電源用避雷器(形式:MAT2)
(2)分離型充電スタンドのEthernet通信雷対策:Ethernet用避雷器(形式:MDCAT)
(3)充電電圧の計測用出力信号の変換およびアイソレーション: 直流入力変換器(形式:M5VS)
■ 採用された理由
(1)急速充電器制御盤内の限られたスペースに収まる小形サイズの避雷器、
超小形サイズの直流入力変換器(アイソレータ)
(2)高性能、高精度(±0.1%)
(3)経済的な価格
採用機種
電源用避雷器、Ethernet用避雷器、
直流入力変換器(アイソレータ)
こんな機種もあります