エムエスツデー 2009年12月号

ホットライン日記 2009年12月

パスタ麺のミキシング工程で、タンク内の原料を熱変化させないように温水および冷水供給用バルブを開閉し、タンク側面を流れる水の温度を制御することで原料の温度調整を行っています。今回、PLCを使用して自動的に温度制御する方法を検討し、バルブの制御システムをCC-Linkを使って組もうと考えています。これを実現できる何かよい製品はありませんか。

CC-Link用電子アクチュエータ、ロータリモーションタイプ ミニトップ(形式: MRP4C、 MRP5C、MRP6C)の採用をご提案します。従来のアクチュエータに加え、通信機能が付いているため、バルブの開度情報のほか、モータの異常情報、システム異常などのデータを通信を介してマスタ側に伝送できます。なお、使用する製品の形式については開閉動作時間とトルクの大きさによってご選択いただきます。ちなみに、ミニトップの通信の種類としては、CC-Link用のほかにDeviceNet 用(形式:MRP4D、MRP5D、 MRP6D)もご用意しています。
*ミニトップは(株)エム・システム技研の登録商標です。
【大澤】

井戸の水位計測を検討しています。地面から水面までの距離を0~10mで指示計に表示させます。深さ10mの井戸に対して、現在用意している投げ込み式(圧力式)水位計は0~5m/DC4~20mAのタイプです。水位計は地面から5mの距離に設置して使用し、水面は地面から5m以上の距離になることはありません(水面は井戸の底から5m以下の距離になることはありません)。このような条件で井戸の深さを表示する方法はありませんか。

出力バイアス形 比率変換器(形式:M2REB)の採用をご提案します。投げ込み式水位計からの信号(DC4~20mA)をディストリビュータ(形式:M2DYS)を介して M2REB に入力し、反転させて比率を掛けることで実現できます。
形 式:M2REB-R-AA-M2/N
演算式:X0=K1×X1+B+F(負勾配特性)
K1:比率(−0.1~−4.0) X1 :入力(0~100%)
B:バイアス(−100~100%)
X0 :出力(0~100%) F:100%
今回の場合に当てはめると下記のようになります。
X0=−0.5×X1 +(−50%)+100%
=−0.5X1+50%
【井上】

屋外に避雷器を設置するため防雨形 屋外ケーシング(形式:BX-W1)に収納することを考えています。BX-W1の仕様書を見ると取り付けパイプに取り付けて使用するようになっていますが、取り付けパイプが現場にありません。壁に取り付けることはできますか。

BX-W1は壁取り付けも可能です。付属部品のUボルトを使用せず、図3に示すように、取付金具と六角ボルト、ワッシャを使って壁に取り付けられます。
【神田】

電力監視システムのなかで積算電力パルス入力用として、クランプ式パルス検出器(形式:CLSP)とリモートI/O R3シリーズの低速パルス積算入力カード(形式:R3-PA4B)を組み合わせて使用したいと考えています。R3-PA4Bの設定とCLSPとの結線はどのようにすればよいですか。

R3-PA4Bの設定の入力仕様はオープンコレクタになります。この場合、入力端子は “3” を使用し、ディップスイッチのゲイン設定は“2”とします。使用する入力信号のSW3の設定を“ON”にします。CLSPとの結線は図4に示すとおりです。
【赤川】