エムエスツデー 2008年7月号
高機能HMIソフトウェア SCADALINXproによる
消費電力監視システム
エム・システム技研では、約2年前から本社工場において、PCレコーダ(ソフトウェアがMSRpro/MSReco)とリモートI/O(R3シリーズ)とを使った消費電力監視システム注1)導入し、デマンド監視を含む電力監視を行ってきました注2)。
消費電力の監視を行う際は、契約電力に基づいたデマンド監視をも行うため、デマンド監視の機能を搭載した専用のソフトウェアが必要になりますが、このほど、高機能HMIソフトウェアSCADALINXproに電力デマンド監視機能を搭載することにより、従来のMSRpro/MSRecoによる消費電力監視システムでは実現できなかった、よりハイレベルな電力デマンド監視が可能になりましたので、ここにご紹介します。
SCADALINXproによる電力デマンド監視のメリット
(1)わかりやすいデマンド監視画面と過去データ表示グラフ
SCADALINXproには、デマンド監視専用の画面がサンプルとして準備してあります。デマンド監視画面(図1)では契約電力に基づいた管理を行うために、現デマンド値のほか、予測値、過去のデマンド値、警報発生状態などの表示が可能です。また、過去データ表示グラフ(図2)では、30分毎の過去のデマンド値を1日単位で見ることができます。
(2)デマンド警報発生時にはEメールで通報
SCADALINXproには、アラームサマリと連動してEメール通報を行う機能や、パソコンで警報音を鳴らす機能が搭載してあり、これにより、たとえば夏季の日中など電力消費量がピークに達するときに、あらかじめ設定したデマンド警報レベルに応じて、担当者のパソコンや携帯電話にEメールによるメッセージ通報を行うことができるため、従来よりも迅速なデマンド管理が行えるようになります。
(3)高度なグラフィック機能で実現できる監視画面
SCADALINXproは、高度なグラフィック作画機能を搭載した監視・操作用SCADAソフトウェアです。デマンド監視画面以外にも、トレンド画面や設備全体を表示する画面など、お客様のご要望に応じた画面を自由に作成することができます。また、イメージファイルなどの画像データを表示できるため、よりリアルな画面表示も可能です。
(4)配線切断が不要!簡単に設置できるリモートI/Oと電流センサ
多チャネル組合せ自由形リモートI/O(R3シリーズ)と簡単取付可能なクランプ式交流電流センサ(CLS□シリーズ)の組合せによって、計測のため必要な機器を簡単に設置することが可能です。
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エム・システム技研では、お客様に消費電力監視システムを容易にご理解いただけるよう、本社工場に設置した監視・警報システムをご見学いただけるようにしています。SCADALINXproの監視画面のほか、リモートI/O(R3シリーズ)や、クランプ式交流電流センサ(CLS□シリーズ)などについても、実際の設置・稼働状態を直接見ていただくことができますので、ぜひ一度、エム・システム技研の本社工場までお出かけください(図3)。
本稿についての照会先:
(株)エム・システム技研
システム技術部 シス技1課(関西支店) TEL:06-6446-0040
システム技術部 シス技2課(関東支店) TEL:045-227-7366
注1)エム・システム技研ホームページの「消費電力監視システム(https://www.m-system.co.jp/eco/)」で、システム構成の概要をご紹介しています。
注2)エム・システム技研製品を組み合わせて構築した電力監視システムについては、『エムエスツデー』誌2007年1月、2月、3月号でご紹介しています。
*MSRpro、MSRecoは、(株)エム・システム技研の登録商標であり、SCADALINXproは商標登録出願中です。
【(株)エム・システム技研 システム技術部】