エムエスツデー 2008年9月号

絶縁2出力端子台形信号変換器W5・UNITシリーズに
ロードセル変換器(形式:W5LCS)を追加
エム・システム技研では、超小形端子台形信号変換器「M5・UNITシリーズ」についてご好評をいただいていますが、その兄弟シリーズとして2出力タイプの絶縁2出力端子台形信号変換器「W5・UNITシリーズ」もご提供しています。
今回、このW5・UNITシリーズにロードセル変換器(形式: W5LCS)を加えることによってラインアップを広げました。本稿ではW5・UNITシリーズおよびW5LCSについてご紹介します。
W5・UNITシリーズ
(1)M5・UNITシリーズと同様に、奥行きが浅く小形で、分電盤の中でブレーカや電磁接触器と一緒に配列でき、しかも圧着端子構造を採用することによって、コンパクト化しやすくしています。なお、外形寸法は分電盤の協約寸法に統一しています。入力配線については変換器の上部端子に、また第1出力、第2出力および電源については下部端子に配線します。
(2)M5・UNITシリーズの倍の幅をもち、電源についてはDC24V、DC11~27V、DC110V、AC85~264Vの中からご選択いただけます。
(3)絶縁は、入力、2出力、電源と4ポート絶縁であり、絶縁耐圧AC2000Vまで確保しています。
(4)DINレール取付けであるため、ワンタッチで取付け、取外しができます。
(5)2出力でありながら省エネ設計になっています。
(6)応答時間は標準0.5s以下、また高速応答形約25msであり、多様なニーズに対応可能です。
(7)ゼロ点調整およびスパン調整用のボリュームを前面に配置しているため、操作が容易です。
W5LCS(ロードセル変換器)
W5LCSは上記シリーズの特長を備え、ロードセルセンサ用印加電圧としては2~10Vを用意しています。
また、センサに供給できる電流については45mAまで取れます。小形で45mAまでのロードセルセンサ電源を供給するため、発熱を抑える工夫を施しています。少し高めの電圧をスイッチング電源で作り出し、センサ電源として供給しています。このことによって内部の発熱を効率よく抑えています。
入力については、1mV/Vから20mV/Vまで揃えて各種のロードセルに対応できるようにしています。
また出力に関しては、第1出力、第2出力ともに各種の出力レンジに対応できます。1出力だけ必要な場合には1出力形をご使用いただけます。
* * *
今回ご紹介したW5・UNITシリーズおよびW5LCSは、分電盤の合理化、省力化のため有効であると考えています。表1にW5・UNITシリーズの現在のラインアップを示します。
品揃えを含め、お客様のご意見をお聞かせいただき、今後はそれを反映していきたいと考えています。ご希望、ご意見をエム・システム技研ホットラインまで、ぜひお寄せください。
表1 W5・UNITシリーズの一覧
形 式 | 製 品 名 | 入力信号 | 基本価格 (2出力形) |
W5VS | 直流入力変換器(アナログ形) | 各種直流信号 | 30,000円 |
W5TS | カップル変換器(絶縁付) | 各種熱電対 | 35,000円 |
W5RS | 測温抵抗体変換器 | 各種測温抵抗体 | 34,000円 |
W5MS | ポテンショメータ変換器 | 全抵抗値100Ω~10kΩ間 のポテンショメータ |
32,000円 |
W5FV | 直流入力変換器(レンジ可変形) | 各種直流信号(レンジ可変) | 35,000円 |
W5PA | パルスアナログ変換器(絶縁付) | 各種パルス信号 | 35,000円 |
W5DY | ディストリビュータ | 2線式伝送器 | 32,000円 |
W5LCS | ロードセル変換器 NEW | 各種ロードセル | 33,000円 |
【(株)エム・システム技研 開発部】