エムエスツデー 2020年1月号

Products Review
オートセットアップ機能、Modbus通信付
小形リニアモーションタイプ
電動アクチュエータ
ミニトップ®️
(形式:MSP40、MSP50)
バルブへのアクチュエータの組付け作業が簡単になります。
エム・システム技研は、オートセットアップ機能が付いた小形リニアモーションタイプ 電動アクチュエータ ミニトップ(形式:MSP40/MSP50)を発売しました。
オートセットアップ機能とは、バルブにアクチュエータを取付ける際に行う全閉・全開位置およびシール圧の調整を自動で行う機能です。プログラミングユニット(形式:PU-2A)またはModbus通信でバルブのストロークとシールスプリング押込量などを入力するだけで、調整を自動で行います。面倒な作業が不要になり、工数削減のお役にたちます。
プログラミングユニットがなくてもオートセットアップ機能をご利用いただけます。
お客様がプログラミングユニットをお持ちでなくModbus通信も使用されない場合は、ご注文時に「仕様伺書」にバルブのストロークとシール圧などをご記入いただければ、工場出荷時に無償で設定してお届けします。現場でのオートセットアップ機能の実行は、ミニトップの各種設定用ディップスイッチで行います。
Modbus通信を付けました。
オートセットアップ機能が付いたミニトップは、4〜20mA DCのほかにオープンフィールドネットワークであるModbus-RTUで通信できます。マルチドロップで配線できるため省配線のお役にたちます。
オートセットアップ機能を付けると
1. 組付け後の調整と配線作業
- ・ミニトップをバルブに組付けます。
- ・端子カバーを外します。
- ・電源を接続します。
- ・プログラミングユニットからバルブのストロークとシールスプリング押込量を入力します。
- ・オートセットアップを実行します。
- ・端子カバーを取付けます。
オートセットアップ機能がないと
1. 作業前の準備
-
・組付ける前に出力軸を全閉時の
長さに調整します。
出力軸の全開時の長さは(Lo)で
バルブのストロークは(S)なので
全閉時の出力軸の長さ(Ls)は
Ls=Lo+S
になります。
2. 組付け前の調整と配線作業
- ・カバーを外します。
- ・電源を接続します。
- ・入力信号を接続します。
- ・全閉時の信号値を入力します。
- ・尺などで長さを計ります。
- ・ずれている場合はボリュームで調整します。
- ・一旦、電源・信号配線を外します。
3. 組付け後の調整と配線作業
- ・アクチュエータをバルブに組付けます。
- ・電源を接続します。
- ・入力信号を接続します。
- ・全閉時の信号値を入力します。
- ・シールスプリングの目盛を目視しながらボリュームでシールスプリング押込量を設定します。
- ・カバーを取付けます。
ここでご紹介しているアクチュエータのバルブへの組付け手順は一例です。