エムエスツデー 2008年2月号

少点数リモートI/O R7シリーズ
−ポテンショメータ入力ユニット、
クランプ式センサ入力形交流電流ユニット追加−
(株)エム・システム技研 開発部
は じ め に
エム・システム技研では少点数リモートI/O
R7シリーズとしてCC-Link対応(形式:R7C)、Modbus対応(形式:R7M)、DeviceNet対応(形式:R7D)の各種製品をご提供しています注1)。
このたび、R7シリーズに、ポテンショメータ入力ユニット(形式:R7□-MS4)とクランプ式センサ入力形交流電流ユニット(形式:R7□-CT4A、R7□-CT4B、R7□-CT4C)を追加しましたので、ここにご紹介します。
1.概 要
R7シリーズ(図1)は、供給電源、通信および入出力部が一体になっていて、小形であるため、分散した入力信号を通信を経由して効率よくPLCに取り込むことができ、省配線システムを容易に実現できます。
2.特 長
(1)小 形
基本ユニット:W115×H50×D54mm(図2)
(2)接点入出力の増設機能
基本ユニットに対して、増設用接点入力ユニットまたは増設用接点出力ユニットを接続することができます。
ポテンショメータ入力または交流電流入力と接点入出力を組み合わせたユニットを容易に実現できます。
(3)2ピース端子台
通信・電源、入出力端子台は2ピース構造で、すべての配線を外すことなく端子台単位で交換できるため、メンテナンス性に優れています。
(4)入力の種類
表1に今回追加する入力の種類を示します。
また表2にクランプ式交流電流センサの種類を示します。
(5)複雑な用途にも対応
各ユニットに、4点のそれぞれ異なる入力を設定する場合には、コンフィギュレータ接続ケーブル(形式:MCN-CON)とコンフィギュレータソフトウェア(形式:R7CON)注2)を用いることによって、PCから設定できます。
たとえばクランプ式センサ入力形交流電流ユニット(R7□-CT4A)の場合、チャネル1にCLSA-08、チャネル2にCLSA-12、チャネル3にCLSA-30、チャネル4にCLSA-50を設定することが可能です。
表1 R7C、R7D、R7Mの追加入力の種類
形 式 | 入 力 |
R7□-MS4 | ポテンショメータ 全抵抗値:100~20kΩ |
R7□-CT4A | クランプ式交流電流センサ CLSA-08、CLSA-12 CLSA-30、CLSA-50 |
R7□-CT4B | クランプ式交流電流センサ CLSB-05、CLSB-10 CLSB-20、CLSB-40 CLSB-60 |
R7□-CT4C | クランプ式交流電流センサ CLSB-R5 |
表2 クランプ式交流電流センサの種類
CLSAシリーズ リード線接続タイプ | ||||
形 式 | CLSA-08 | CLSA-12 | CLSA-30 | CLSA-50 |
適用電線径 | φ10以下 | φ16以下 | φ24以下 | φ36以下 |
動作入力範囲 | 80A以下 | 120A以下 | 300A以下 | 500A以下 |
CLSBシリーズ 端子台接続タイプ | ||||||
形 式 | CLSB-R5 | CLSB-05 | CLSB-10 | CLSB-20 | CLSB-40 | CLSB-60 |
適用電線径 | φ10以下 | φ10以下 | φ16以下 | φ24以下 | φ35以下 | φ35以下 |
動作入力範囲 | 5A以下 | 50A以下 | 100A以下 | 200A以下 | 400A以下 | 600A以下 |
3.製品の種類
表3に今回追加する製品の種類を示します。
表3 R7C、R7D、R7Mの追加機種
形 式 | 点 数 | 概 要 | 機 能 |
CC-Link対応 | |||
R7C-MS4 | 4 | ポテンショメータ入力 | 全抵抗値:100~20kΩ |
R7C-CT4A | 4 | クランプ式センサ入力 | CLSA-□ |
R7C-CT4B | 4 | クランプ式センサ入力 | CLSB-□(CLSB-R5以外) |
R7C-CT4C | 4 | クランプ式センサ入力 | CLSB-R5 |
DeviceNet対応 | |||
R7D-MS4 | 4 | ポテンショメータ入力 | 全抵抗値:100~20kΩ |
R7D-CT4A | 4 | クランプ式センサ入力 | CLSA-□ |
R7D-CT4B | 4 | クランプ式センサ入力 | CLSB-□(CLSB-R5以外) |
R7D-CT4C | 4 | クランプ式センサ入力 | CLSB-R5 |
Modbus対応 | |||
R7M-MS4 | 4 | ポテンショメータ入力 | 全抵抗値:100~20kΩ |
R7M-CT4A | 4 | クランプ式センサ入力 | CLSA-□ |
R7M-CT4B | 4 | クランプ式センサ入力 | CLSB-□(CLSB-R5以外) |
R7M-CT4C | 4 | クランプ式センサ入力 | CLSB-R5 |
4.パネル図
図3にR7C、R7D、R7Mそれぞれの前面パネル図を示します。
おわりに
エム・システム技研では、少点数リモートI/OR 7シリーズについて、今後も入出力の機種拡充に努めて参ります。
また、LONWORKS注3)など他のフィールドバスへの対応も進めています。
ご意見やご要望などございましたら、ご遠慮なくエム・システム技研のホットラインまでお寄せください。
注1) R7Cについては、『エムエスツデー』誌2006年7月号でご紹介しています。
R7D、R7Mについては、『エムエスツデー』誌2006年11月号でご紹介しています。
注2) R7CONについては、エム・システム技研のホームページからダウンロードいただけます。
注3) リモートI/O R7シリーズのLONWORKS対応(形式:R7L)については、『エムエスツデー』誌2008年1月号でご紹介しています。