2000年1月号 | ||||||||||
計装豆知識DeviceNet(デバイスネット) | ||||||||||
●CAN BOSCH社(独)が車載用のLANとして開発した通信プロトコルで、ハーネスの省配線と分散制御を目的としています。車載用という条件から高温・高ノイズ環境に優れ、高速応答性を特徴としています。 ●物理層 トランクライン/ドロップライン、およびディジチェーン、枝状分岐のBus接続で、1つのネットワークあたり最大64ノードまで接続できます。3種類の通 信速度を選択でき、通信速度によってケーブルの総延長が異なります(図3参照)。ケーブルは信号と電源の2つのツイストワイヤで構成され、信号と電源を同一多芯ケーブルで供給します。また、コネクタの形状やワイヤ被覆の色を規定して、誤配線を防止しています。 ●アプリケーション層 DeviceNetでは、CANの通信プロトコル上で、データパケットの交換を行います。データパケットには優先順位 がつけられ、同一ネットワーク上の機器毎に割り当てをすることができます。また、データ長も可変で、ノード当たりの制約もありません。 データ領域のアドレス割付は機器の種類毎に定められたデバイスプロファイルという仕様で定義されています。たとえば、アナログ信号のI/Oモジュール用、インバータ用といった単位 でデバイスプロファイルが定義されているわけです。このデバイスプロファイルによって、異なるメーカーの同種製品間での互換性を実現しています。 ■ 〈参考文献〉高木商会「電子制御Vol. 56」 【(株)エム・システム技研 営業技術部長】
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