2000年6月号

ホットライン日記

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Q オリフィスと差圧伝送器による蒸気流量の測定を検討しています。当面は、開平演算だけ行い、未補正流量を計測します。しかし、将来は温度、圧力補正を行う計画です。これを考慮し、変換器には当初開平演算だけを設定し、後に温度信号、圧力信号を取り込み、簡単な設定変更で温・圧補正ができるようにしたいのですが、良い変換器はないですか。

A 3入力デジタル式演算変換器(形式:JFK)を使用することで実現できます。下記の演算式をお選びください。
(式)
ただし、X0:出力(補正済み流量信号)
    K1、K2、K3:係数
    A2、A3:バイアス
    X1:差圧信号  √X1:未補正流量信号
    X2:圧力信号  X3:温度信号
 初期の段階で開平機能だけを使用する場合、差圧入力信号(X1)だけ接続し、パラメータK1=1、K2=K3=0、A2=A3=100%、“開平機能あり”とご指定ください。
 演算式は、X0=√X1・√1 =√X1となり、 開平演算器として機能します。
 温度発信器、圧力発信器を設置し、温圧補正機能を追加する段階で、圧力信号(X2)、温度信号(X3)を接続し、パラメータK2、K3、A2、A3を算出し、その値を現場でプログラミングユニット(形式:PU-2A) を使って変更すれば、簡単に温度・圧力自動補正が行えるようになります。なお、温度、圧力のどちらか一方だけ補正する場合には、2入力のデジタル式演算器(形式:JF)を使用します。

Q 貯水槽に取り付けた水位計からの信号DC4~20mAを測定値として、ポンプ運転により水位制御を行う設備を検討中です。このとき、警報設定器を用いてポンプの運転・停止を行うとすれば、設定値付近でのハンチングを防止する必要があります。上限設定とハンチング防止を1台の機器で行う方法はないですか。
A 警報設定器のヒステリシス設定により、ハンチングを最小限に押さえることができます。エム・システム技研のアラームセッタ(形式:ASD1)、デジアラーム(形式:AS4V)などでは、ヒステリシスを警報出力ごとに設定できます。ASD1を例に挙げると、上限警報を70%、ヒステリシスを5%に設定した場合、水位計信号が上昇し、70%を超えたところで警報が働き、ポンプが起動します。この結果、水位が下降し始め、65%注)に達すると警報が解除され、ポンプは停止します。
 注)70%(設定値)-5%(ヒステリシス)=65%
デジアラームは、エム・システム技研の登録商標です。

Q 現在、2線式差圧伝送器とそれに対する電源供給機能付き調節計とを組み合わせて、流量制御を行っています。近日中に、流量計のみを4線式電磁流量計(出力はDC4~20mA)に変更することを検討していますが、何か問題はありますか。

A ご検討中の組合せでは、電磁流量計の出力回路に対して調節計から無用の電源が供給されることになり、問題が生じます。これを解消する一案としては、両者間に2線式直流入力変換器(形式:BVS)を挿入し、調節計からの電源をBVSで受ける方法が考えられます(図3参照)。このようにすれば、BVSは入出力が絶縁されていますから、現場と制御機器間が絶縁され、信号の回り込み防止など安全性の向上にも役立ちます。
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