2000年7月号

フィールドネットワーク対応
マルチアナログ通信ユニット 61・UNITシリーズ

㈱エム・システム技研 開発部長
 
は じ め に
 近年、FA(ファクトリーオートメーション)やPA(プロセスオートメーション)の分野において、各種フィールドネットワークがめざましい勢いで普及しています。今回、ここにご紹介する新製品61・UNITシリーズは、昨年4月に発売開始しご好評をいただいております絶縁2出力形超小形信号変換器ピコマルシリーズを、フィールドネットワークに対応にさせるためのアナログ信号通信ユニットです。図1に多連ベースに取り付けた61・UNITシリーズの設置例を示します。また、61・UNITシリーズの製品名称と形式詳細、またピコマル変換器シリーズと共用できる多連ベースの形式は以下のとおりです。
 (1)フィールドネットワーク対応61・UNITシリーズ
 マルチアナログ通信ユニット(形式:61□(□には各種フィールドバスのコードが入ります。4. 項をご参照ください。))
 (2)フィールドネットワーク対応 多連ベース(形式:M8BS2)

1.61・UNITシリーズの基本的機能
 61・UNITシリーズを用いたフィールドネットワークの構成例を図2に示します。
 61・UNITには入力用と出力用があります。内部には、A/D(入力用)もしくはD/A(出力用)機能およびネットワーク通信機能を備えています。信号変換器からのアナログ信号(1~5V)は、多連ベース(M8BS2)上のプリント配線で接続されます。

2.60・UNITシリーズについて
 エム・システム技研は、従来から、61・UNITシリーズと同様の機能を持つフィールドネットワーク製品として60・UNITシリーズをご提供してきました。その外形を図3に示します。詳細については、本誌1999年10月号をご参照ください。

3.61・UNITシリーズの特徴
 61・UNITシリーズの特徴を、60・UNITシリーズと比較して説明すれば、表1に示すようになります。用途に応じて、両シリーズをお使いわけいただけると思います。

4.各種フィールドネットワーク
 61・UNITシリーズは各種フィールドネットワークに対応しています。現在開発済みまたは開発中の製品を次に挙げます。
 ● 61C:CC-Link(三菱電機)対応
  開発済み
 ● 61D:DeviceNet(ODVA)対応
  開発済み 
 ●61M:Modbus(モディコン)対応  開発済み
 ●61P:PROFIBUS(シーメンス)  対応 開発中 

5.多連ベースM8BS2の機能
 図4に61・UNITシリーズ用多連取付ベースM8BS2の外形図を示します。また、この多連ベースの機能を以下に説明します。
 (1)61・UNITシリーズと組み合わせて各種フィールドネットワークに適用できます。
 (2)併用する信号変換器はピコマルシリーズであり、各種のセンサ直入力に対応できます。
 (3)ピコマルシリーズは絶縁2出力であるため、1出力はフィールドで使用できます。
 (4)DC電源だけでなく、AC電源(AC100V~240V)にも対応できます。
お わ り に
 フィールドネットワークは、省配線、機能分散など、種々の観点から将来ますます普及して行くものと考えられます。エム・システム技研では、今後も国内および海外のフィールドネットワークに対応した各種の変換器やリモートI/Oユニットの開発を続ける予定です。
 フィールドネットワーク時代のアナログ信号処理については、ぜひともエム・システム技研製品に注目し、ご活用ください。   ■

みにまるおよびピコマルはエム・システム 技研の登録商標です。
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