2000年9月号 | |||
ホットライン日記 | |||
変換器のことなら何でもお電話ください。すべてのご要望にお応えできます。クレームについても対応します。 ホットラインフリーダイヤル 0120-18-6321 | |||
Q 直流電源の出力電流値(DC0~50A)を記録することを検討しています。エム・システム技研の仕様書集では、DC0~50A入力の変換器を見つけることができません。どのようにしたらよいでしょうか。 A このような場合は、シャント抵抗を使い、たとえば0~50mVなどの直流電圧に変換した後、絶縁電圧変換器(直流入力変換器 形式:SVほか)に入力してください。絶縁が必要な理由は、DC0~50A側の機器の電圧が直接記録計にかかったり、アースされていた場合に回り込みが生じるのを防ぐためです。なお、エム・システム技研では、シャント抵抗は製作していませんが、メーカーについては、ホットライングループまでお問い合せください。 |
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Q 流量計からのアナログ信号(DC4~20mA)をカウンタで積算し、流量の積算値を求めることを考えています。流量信号DC4~20mAは瞬時値0~100m3/hに対応し、カウンタの単位はリットル(1l/パルス)とします。最適なパルス変換器を紹介してください。 A DC4~20mAなど各種のアナログ入力信号に対応して、ご指定の周波数のパルスを出力するアナログパルス変換器(形式:APU)を使うことによって実現できます。このケースでは最大流量値100m3/hのとき、周波数は27.78〔Hz〕(=27.78〔l/s〕=100〔m3/h〕×1000〔l/m3〕÷3600〔s/h〕)になります。APUの出力を0~27.78Hzとすることで、1l/パルスに相当する出力が得られます。 |
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Q リミッタラームシリーズなどエム・システム技研の警報設定器の出力仕様には、「警報時リレー励磁」とか「
正常時リレー励磁」という表現が出てきますが、どのようなことですか。 A リミッタラームシリーズなど警報設定器に使われ ている出力リレーは、一般にリレー内部にある電磁石のコイルに電流を流し、その電磁力で鉄片を動かしてスイッチをオン・オフする構造になっています。 リレー励磁とは、警報接点出力に使われているリレ ーの電磁石コイルに電流が流れている状態をいいます。直流入力リミッタラーム(形式:ALV)を例にとって、以下説明します。図3にブロック図を示します。この図は、電源 がオフのときの警報接点の状態を示しています。 たとえば、警報器の電源がオンで、入力信号が警報設定値を超えていないとき、“警報時リレー励磁”の場合には、第1警報出力の端子 9 と10 間はオン、端 子 9 と 11 間はオフになっていて、電源がオフのときと同じです。しかし、同一条件で“正常時リレー励磁” の場合には、第1警報出力の端子 9 と10 間はオフ、端子 9 と 11 間はオンになっていて、電源がオフのときとは逆になります(第2警報出力についても同様です)。このように、「正常時リレー励磁」であれば、供給電源が切れたとき(リレーが非励磁になり)、接点の状態が警報時と同じになるため、正常でないことを検知することができます。リミッタラームシリーズなど警報器の仕様を決めるときには、万一、警報器への供給電源が切れたときのことを考え、そのときに出力接点がどちらの状態であればシステム全体が安全であるかをよく検討して選定する必要があります。エム・システム技研ではシステムのフェールセーフを考慮して選択できるよう、様々な仕様の警報器を用意しています。 *リミッタラームは、エム・システム技研の登録商標です。 |
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