2001年1月号 | ||||||||||
計装豆知識電磁濃度計のはなし | ||||||||||
また電極法では、金属電極を使用しているため、耐蝕性に問題がありますが、電磁誘導法では接液部をテフロンや塩化ビニルなど耐食性の高いプラスチックで被うことができるため、硫酸、フッ酸、塩酸など高電気伝導率、高腐食液の測定が可能です。
電磁濃度計の検出部の構造を図2に、回路構成を図3に示します。
電解質が希薄なときは、電気伝導率と濃度は図4に挙げたように直線関係を示しますが、濃度が高くなると電解質が水中でイオン化しにくくなるため、図5に示すように、電気伝導率は逆に低下します。図4の場合、電気伝導率スケールを濃度スケールに置き換えて濃度計にすることは比較的簡単です。しかし図5の場合は、濃度-電気伝導率特性の極大値付近ではスケーリングができません(同じ電気伝導率に対して2つの濃度値が存在します)。 極大値付近以外の部分では濃度計として使用することができ、東亜ディーケーケー(株)では図中に挙げた電解質以外の溶液についても多くの実績をもっています。もちろん、事前に電気伝導率と濃度との関係を調査し、これに基づいて検量線を作成する必要があることは言うまでもありません。 ■
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