2001年3月号
お客様訪問記

神戸市水道局のテレメータシステムに採用された
ジャストフィットテレメータ

(株)エム・システム技研 東京営業部 システム技術グループ
 
 1900年4月に給水を始め、100年を超える歴史をもつ神戸市の上水道。この水道を管理・運用して行くうえで欠かすことのできないテレメータシステムの一部に、エム・システム技研製のむだのない最適構成が容易な“ジャストフィットテレメータ ”とMsysNet製品による監視装置が採用されました。今月は、神戸市水道局技術部の吉川正流様、大西一彰様、そして今回ご紹介するシステムのエンジニアリングとテレメータ収納盤設計製作を担当された大栄電機(株)営業部課長、阿知波康雄様にお話を伺いました。
 [エム・システム技研、以下エムと略称]神戸市のテレメータシステムの概要をお聞かせください。
 [吉川]神戸市は、東西に走る六甲山系によって市街地、北神地区、西神地区と、地形的に大きく3つの地区に分けられています。とくに、人口が集中している市街地は六甲山系南側の、高低差の大きな斜面に位置しています。
 このような地形的条件のため、神戸市の水道は、他の都市に例を見ない独特な施設管理を行っています。その中で、無線と有線とを組み合わせたテレメータシステムは重要な役割を担っています。このテレメータシステムによって、市内各地に数多く散在している浄水場、配水池、ポンプ場などから、送水や給水にかかわる様々な計測信号を奥平野浄水場にある中央監視室に集め、それらのデータに基づいて現場機器へ制御信号を送り出すことによって、より良い効率で端末の制御を行っています。
 中央監視局(親局)と市内に7箇所ある中継局間を結ぶ幹線部分はギガヘルツ帯の無線で、各中継局とテレメータ子局間とを結ぶ支線部分は、NTTの専用回線で信号伝送を行っています。これら幹線部分と支線部分は2経路化されていて、万一、通常使われている回線に不具合が発生しても、迂回して信号伝送ができるようになっています。テレメータ子局とその周辺にある配水池やポンプ場との間は自営線を使用しています。
 設備運用の高度化に伴って、計測信号数が増えています。そのため、従来、自営線を使用していたところをNTTの専用回線に変更したところもあります。
 [エム]エム・システム技研のテレメータはどのようなところに使われていますか。
 [大西]六甲山上に点在する数箇所のポンプ場と配水池からの信号を“東六甲テレメータ子局”にある“高区テレメータ室”に集めたり、逆に制御信号を送り出したりする有線のテレメータシステムの設備更新を行いました。そこにエム・システム技研の製品を採用しました(図1)。“高区テレメータ室”に集められた信号は、既設のテレメータで“六甲無線中継局”に送られます。また、“高区テレメータ室”にMsysNet製品を入れて、NestBus経由でパソコンに信号を取り込み、集めた信号をモニタすることができます。
 [エム]ご採用のきっかけは何でしたか。
 [吉川]採用の大きな理由は価格でした。従来のテレメータ装置に比べると、約1/3程度でした。また、ある程度の勉強は必要ですが、自分の思うようにシステムを組むことができるし、システム構成用機器を部品感覚で購入できるところがいいですね。
 [エム]システム構築や盤製作にあたっては、いかがでしたか。
 [阿知波]SIN-NETによる“ジャストフィットテレメータ”は、アドレススイッチを合わせるだけで、特別なソフト設定が必要なく、テレメータ収納盤の製作も楽でした。また、エム・システム技研のテレメータ機器はプラグイン形なので、何かトラブルがあったとき、機器の交換が大変簡単です。監視装置については、パソコンにエム・システム技研の監視・操作ソフト(形式:SFDN)をインストールし、大栄電機が画面構築設計を行いました。
 [エム]お忙しいところ、お話をお聞かせいただき、ありがとうございました。   ■

本システムについての照会先:
 大栄電機 株式会社 営業部課長 阿知波 康雄
 〒651-2271  神戸市西区高塚台3丁目2-53
 TEL.078-991-3621 FAX.078-991-3620

MsysNetは、エム・システム技研の登録商標です。

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