2001年6月号

Application Note ーこんな使い方がありますー

 
フィールドネットワーク対応60・UNITシリーズ
 今回はオープンネットワークに変換器を組み合わせたアプリケーションをご紹介します。
 デジタル時代を迎え、計装制御の世界でも、各機器間で送受信する信号が従来の4~20mA信号からデジタル信号に変化してきました。信号をデジタル化することによって、①マルチドロップ配線(いもづる配線)による省配線、②多種多様の情報の送受信の実現、などの利点があります。
 実は信号のデジタル化は、十数年前開発された制御用コンピュータ(DDCやDCS)の世界ですでに実現していました。しかし、それらは各メーカー独自の仕様、独自のプロトコルによるもので、その内容が一般ユーザーに公表されていませんでした。オープン化という時代が来る前に、まずデジタル化が進行し、各メーカーが必死の思いでその開発に当たった時代です。たとえばWindowsなどの標準的なOSがない時代ですから、各メーカーはOSから作りました。多大な開発経費がかかったのも当然です。それら制御用コンピュータは、現在でも主なプラントで稼働し、その信頼性と実績は、今もなおユーザーの期待を裏切っていません。各プラントごとに異なったメーカーの制御用コンピュータを使って稼働している工場からは、当然のことながら、信号の統一化への要求が挙がってきました。現在、制御機器の業界では、信号の統一化に向かって各社、各団体が覇を競っていますが、いまだ統一信号と呼べる信号がないのが実状です。このような事情の詳細については、本誌2000年8月号「ISA EXPO/2000とフィールドバス」にて紹介しています。詳しくは、そちらをご参照ください。
 インタフェースの総合メーカーを標榜するエム・システム技研としては、デジタル信号のオープンネットワーク時代を迎え、早々と「フィールドネットワーク対応60・UNITシリーズ」を発売しました。図1にその外観を示します。60・UNITは16点のアナログ信号(1~5V)を、各種のオープンネットワーク信号に変換します。対応するオープンネットワークとしては、各社のPLCで採用されて標準信号になりつつある、DeviceNet、Modbus、CC-Linkをご用意しています。なお、ご要求に従い、その他のネットワーク信号についても、今後取り揃えて行く予定です。
 60・UNITと各種変換器を組み合わせることによって、温度、圧力、流量などの計測信号はもとより、防爆区域で重要な空気信号や電力設備の電力関連信号など、様々な信号をネットワーク上に伝えることができます。図2に、ラック収納形変換器10・RACKシリーズおよび18・RACKシリーズを60・UNITシリーズと組み合わせた例を示します。ここでは、60・UNITと変換器ラックの間を専用ケーブルで接続するため、省配線とメンテナンス性の向上が実現しています。
 PLC計装をご検討の際は、ぜひエム・システム技研のフィールドネットワーク対応60・UNITと豊富な各種変換器群の組み合わせをご検討ください。         ■
 【(株)エム・システム技研 広報室】
 
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