2001年6月号

Interface & Network

 No.14
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製 品 情 報
 ●データロガーとSCADA
 データロガーは、計測・制御における重要な要素機器として比較的古くから存在していました。工業用コンピュータシステムの黎明期においては、工業用コンピュータ(プロセスコンピュータ)の主な用途はデータロガーでした(図1参照)。データロガーの機能は、その名のとおり操業データを自動的に収集し、記憶媒体や記録紙などの媒体に記録を残すものです。収集するデータは、多くの場合は定時間毎の時系列データですが、その他バッチプロセスにおける1バッチ毎の運転データや品質データなど、イベントを契機としたデータなどもあります。
 その後、DCSの時代になると、DCSがデータロガーの機能も包含するようになりました。DCSのHMI(監視、操作機能)用CPUがデータロガーの機能を兼ねたり、あるいは専用のCPUを設置しました。そして、現在、パソコン計装全盛の時代になり、データロガーをパソコンで実現することが半ば常識的になってきました(図2参照)。エム・システム技研のMsysNetもデータロガーとして、多くのお客様にご利用いただいています。
 一方、SCADAという言葉もよく耳にします。これはSupervisory Control and Data Aquisition の略であり、Supervisory Controlという広義の名称が冠として載っているものの、実際にはData Aquisition、つまり データ収集機能に重きが置かれて通用しています。したがって、SCADAもデータロガーと同義語として考えて差し支えないと思われます。パソコン上で動作するSCADAソフトウェアも市場に数多く流通しており、プロセス産業をはじめ、その他製造業、公共機関、学術・研究機関など、幅広い分野で多くのユーザーに利用されています。エム・システム技研のMsysNet用HMIソフトウェア、監視 操作ソフト(形式:SFDN)やPCレコーダソフト(形式:MSR32)もSCADAの一種です。
 なお、データロガーにしろSCADAにしろ、収集・記録(記憶)したデータを、プリンタから表形式で印字出力しますが、帳票とは一般的にこの印字結果のことを指し、日報、月報、年報などの定形化したフォームで印字されます。我が国では、この帳票のフォームとして、罫線の入った表形式を用いることが多いのですが、欧米では罫線の入らない、ブランクシートを用いるようです。
 近年では、データロガーやSCADAで収集したデータを、帳票作成に利用するだけではなく、RDB(Relational Data Base)に導入して、任意のデータを検索・抽出することによって各種の解析や管理に利用することも多いようです。また、多量のデータを各種の統計的な処理をして、解析や制御に利用することもあり、一般的にはSPC(Statistical Process Control)と呼ばれています。データベースや解析の処理は、パソコンの最も得意とする分野であり、このような利用方法によりパソコンデータロガーのメリットを最大限に活かすことができます。
 さて、エム・システム技研の新しいデータロガーシステム(製品名称:MSデータロガー)が間もなく発売開始されます。詳しくは本誌2、3ページに「MSデータロガー(1)」を掲載してありますので、ぜひともご覧ください。        ■

MSデータロガーは商標登録出願中、MsysNet はエム・システム技研の登録商標です。

【(株)エム・システム技研 東京営業部 ホットライングループ/
(株)エム・システム技研 商品統括部】
 
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