2001年9月号

Application Note ーこんな使い方がありますー

 
直流ポテンショメータ変換器(形式:CVR1)
 今回は、直流電圧または直流電流信号を、ポテンショメータを利用して位置信号に変換するコンパクトな装置、「直流ポテンショメータ変換器(形式:CVR1)」をご紹介します。図1にCVR1の外形とその仕様を、図2にそのブロック図を示します。
 ポテンショメータとは、図3に示すように抵抗器の両端に電圧(V0)を加え、抵抗上を接触移動する摺動子の位置に比例した電圧(V1)を出力する機器です。構造が簡単で耐久性もあることから、現在も電動式バルブアクチュエータの開度検出や調節器の外部信号設定用などに数多く使われています。
 ポテンショメータを利用して、位置信号をアナログの電圧/電流/抵抗値などの信号に変換する装置は数多く作られています。エム・システム技研でも、ポテンショメータ変換器(形式:PMまたはPMS)としてご用意しています。しかし、その逆に電圧、電流などのアナログ入力に対してポテンショメータの位置信号を出力するコンパクトな機器は今まで存在しませんでした。このような用途の場合、以前はモータドライバなどを使い、アナログ信号で電動操作機用モータを駆動し、その軸上にポテンショメータを取り付けて出力を得るなど、大変大がかりな装置となっていました。何とか制御パネルのスペースをとらず、小形で手軽に扱える装置がほしいというご要望にお応えして開発したのがCVR1です。図1に示すように、プラグイン構造のコンパクトな設計で、他の変換器と一緒に制御パネルのDINレールに取り付けることができます。また入力および出力の種類も豊富に用意されていますから、様々な機器に対応できます。図4(a)は、インバータを使用し、従来現場で設定していたモータの回転数を、遠方の監視室から設定できるように改修した例を示しています。また、図4(b)は、135Ωポテンショ メータを使った電気式調節器をDC4~20mAの電子式調節器に改修した例を示しています。
 既設設備の改修やリニューアル工事などでは、コスト削減のため、なるべく現場の設備は資産として改修後も活用したいというご要望を多数お受けします。このような場合に、もし現場の調節器や操作器がポテンショメータを使用している機器であれば、そのインタフェースとして、ぜひCVR1をご検討ください。  ■
 【(株)エム・システム技研 広報室】
 
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