2001年9号

ホットライン日記

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Q 監視対象の温度を測定し、上下限の警報出力を得たいと考えています。測温抵抗体Pt100をセンサとして警報接点信号を得るとともに、ワンループコントローラ(形式:ABA)へのPV値としてDC4~20mAの直流信号を得たいのですが、このような用途に適した変換器はありませんか。

A 直流出力付リミッタラームAE・UNITシリーズの中に測温抵抗体リミッタラーム(形式:AER)を用意しています。AERは、各種測温抵抗体をセンサとして、2点の警報接点信号および各種のアナログ信号を出力することができます。警報時のリレー励磁動作の選択機能、また動作遅延時間、電源ONタイマ時間の設定機能があります。また、警報値設定とヒステリシス幅設定は、サムロータリスイッチを使うことにより指1本で行えます。このAE・UNITシリーズには、測温抵抗体入力のAER以外に、カップル入力のAET、ポテンショメータ入力のAEM、直流入力のAEV、ディストリビュータ機能付のAEDなど10形式以上の製品をご用意しています。詳しくは、パンフレットや仕様書でご確認ください。

リミッタラームはエム・システム技研の登録商標です。


Q 毎時0分に、流量、圧力、レベルなどのプロセスデータをサンプリングするデータロガーがあります。このとき、データとしては、サンプリング時の瞬時値ではなく、過去1時間の平均値を収集したいと考えています。良い方法がないでしょうか。

A
 移動平均フィルタ(形式:JFTS1)をご使用ください。サンプル数を100点として36秒間隔でサンプリングした場合、常に過去1時間の平均値を出力し続けます。データロガー、テレメータ、記録計などの入力前処理用変換器として有効です。


Q トレーサビリティという言葉を見聞きしますが、どのようなことですか。

A トレーサビリティ(Traceability)とは、もともと“跡をたどることができる”、“さかのぼれる”という意味です。具体的には、次に挙げる2つの使い方があります。
 一つは、製品に関する諸事項(材料・部品の源、処理の履歴、出荷後の配送先および所在など)が追跡可能なことで、他の一つは、測定結果が適正な標準器、一般的には国際標準器または国家標準器と校正連鎖を通じてつながりをもっていることです。後者については、とくに「計測標準のトレーサビリティ」ともいわれます。
 したがって、どちらの場合も製造者の品質保証への 取組み方を示す尺度となります。エム・システム技研では、ロット番号またはシリア ル番号などで製品(変換器)の識別ができるだけでなく、それらの製造工程の記録が保存され、必要に応じて保存された記録を見ることができるようになっています。また、製品の検査に用いる計測器については、定期的に国家標準につながる校正を行なっており、これについても校正記録が保存され、必要に応じてそれを見ることができるようになっています。

 力率トランスデューサ(形式:KEPF-11M6-B)を使用していますが、力率指示計の指示値との間に差が出てしまいます。進相コンデンサを使用し、力率指示計ではLEAD 0.7を指示していますが、KEPFの出力は0です。なお、KEPFへの入力電流は0.01Aです。何が原因でしょうか。

 KEPFの精度保証入力範囲は定格電流の10~120%です。KEPF-11M6-Bの入力定格電流は5Aであり、これに対する精度保証入力範囲は0.5~6Aになります。今回の場合、入力電流が精度保証範囲の定格電流をはるかに下回っており、したがって、電流位相が弁別できず、正確な力率演算ができないと考えられます。精度保証入力範囲内でご使用ください。

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