2001年11月号 | ||||||||||||
リモートI/O R1シリーズの拡充 | ||||||||||||
(株)エム・システム技研 商品統括部 | ||||||||||||
また、R1シリーズは、当初より上記のModbus通信対応の製品のみならず、他の各種オープンフィールドネットワーク通信に対応するリモートI/O製品シリーズとして展開することを予定して、開発に着手していました。そしてこのたび、CC-Link通信対応製品(CC-Link用マルチアナログ入力ユニット 形式:R1C)、およびDeviceNet通信対応製品(DeviceNet用リモートI/O 形式:R1D)を新たに開発しました。本稿では、新製品であるR1CとR1Dを含めたR1シリーズの製品概要と、将来構想についてご紹介します。
①コンパクト、軽量設計 小形の壁掛け盤やケースにも取付け可能なように、極力コンパクト、軽量設計になっています(図1参照)。したがって、現場での分散設置が前提となるリモートI/Oでは、たいへん有利です。設置は、DINレール方式によるワンタッチ取付けです(ネジによる取付けも可能)。 ②大きなコストメリット アナログ入力ユニットは、信号変換機能および入力-出力-電源間の絶縁機能が付いた、1ユニット当たり16chもしくは8chのマルチ(多点)入力仕様です。アナログ1ch当たりのコストとしては大変割安になります。 ③簡単設定 測定レンジの設定(1ch毎に独立してレンジ設定が可能)やバーンアウト機能の指定などは、専用のコンフィギュレータソフト(形式:R1CON)を用い、パソコン上から簡単に行えます。同時に、R1CONによってネットワーク通信の各種パラメータの設定も一括して行えます。 ④豊富なモデルバリエーション アナログ入力ユニットとして、直流・熱電対用モデル、測温抵抗体・ポテンショメータ入力用モデルを用意しています。また、接点入力ユニット、および接点出力ユニットも用意しています。対応する通信ネットワークとしては、Modbusのほかに、CC-Link、DeviceNetが新たに加わりました。これらのバリエーションと主な仕様の一覧を表1に示します。
次に、DeviceNetは半導体業界を中心として、その他FAおよびPAの分野でも急速に普及率が高まっているフィールドネットワークです。表3にDeviceNetの主な仕様を示します。R1DはDeviceNetのネットワーク上でスレーブとして接続することができます(1ノード占有)。伝送速度は、表3中に示したすべての値に設定可能です。アプリケーションとしては、R1Cと同様、PLCのほかDeviceNet対応の各種マスタ機器用のリモートI/Oとして広く使用できます。
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