2002年2月号

Application Note ーこんな使い方がありますー

 
運転時間積算変換器(形式:MWK)
 今回は、機器のメンテナンス必要時期を把握するために便利な、運転時間積算変換器(形式:MWK)をご紹介します。
 一般にコンプレッサやポンプなどのメンテナンス周期は、予想される積算運転時間によって決定され、定期点検が行われます。しかし、空気源装置のコンプレッサやマンホールポンプなどは、エアタンクの空気圧やマンホールの水位によって自動起動/自動停止を繰り返すため、実際の通算運転時間が把握しにくく、そのため、安全を考えて必要以上の短周期で定期点検を実施することになりがちです。このような場合にMWKを使用されれば、実際の通算運転時間が簡単に計測でき、次のメンテナンス必要時期を容易に把握できます。
 図1にMWKの外観を、図2にブロック図を示します。
 MWKは入力接点信号がONの間、あらかじめ設定した単位時間毎にパルスを出力します。この単位時間は、前面のディップスイッチにより0.1~25.5時間(最小単位0.1時間)の間で設定できます。MWKの入力と出力の関係は図3に示すようになります。
 したがって、図4のように、運転時間の積算値を計測したい機器の運転信号(a接点)をMWKに入力し、出力側に積算カウンタを接続すれば、簡単に通算の運転時間が計測でき、プリセットカウンタに、あらかじめ設定しておいた所定のメンテナンス時間に達したとき遠方の管理室に知らせるようにしておけば、無人運転の設備も安心して管理できます。
 変わった使い方としては、常に一定量を吐出するポンプのように、運転時間と吐出量が比例する定量ポンプの運転時間を計測し、その積算値を積算流量とする計測にも実用されています。図5は、工場の排水流量の積算値をMWKで計測する例を示します。
 プラントや装置の安全運転のためには、装置の状態把握と定期点検が欠かせません。このような用途に、安価で簡単な解決策をご提案できるのが「運転時間積算変換器(形式:MWK)」です。    ■
 【畠 健治:(株)エム・システム技研 広報室】
 
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