2002年4号 | |
ホットライン日記 | |
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Q 河川取水口の開閉に使用しているゲート弁の開度表示に、セルシン発信器と表示器が使われています。この開度信号をコンピュータに取り入れたいのですが、どのようにすれば良いですか。また、セルシン発信器とはどのようなものですか。 A セルシン発信器は、軸の回転角度を位相差電気信号として発信するもので、その動作は図1に示すように、セルシン発信器とセルシン受信器(表示器)を接続して交流電源を印加すると、発信器の回転角信号が受信器に伝送され、受信器が同一角度を表示します。このセルシンの原理は、古くから船舶のジャイロコンパスあるいはダムや河川で水路の開閉に使用するゲート弁の回転角信号の遠隔指示などに広く応用されてきました。また、構造が簡単で堅牢なことから、現在でも数多くのセルシン発・受信器が稼働しています。ところでセルシンは、図1に示すように、もともと発・受信器を1対として使用し、受信器で角度表示させるものでしたが、最近では、発信器からの角度信号を別途に取り出してコンピュータ処理するケースが生じてきました。そこでエム・システム技研では、セルシン発信器の信号ラインに接続するだけで、回転角信号を簡単に直流電気信号に変換するセルシン変換器(形式:JS)を販売していますから、ご質問のケースではこれをご使用ください。セルシン変換器は、ゼロ調整範囲が360゜と広く、現場で の調整が容易であり、また折れ線リニアライザを内蔵しているためセルシン発信器の巻き線による微妙なノンリニア特性を補正して正確な信号が得られるなど、の特長を有しています。なお、「セルシン」は本来某社の商品名であるため、一般には「シンクロ(電機)」と呼ばれています。 |
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Q エム・システム技研のPCレコーダを使って現場のデータ収集をしていますが、今回、設備の移設があり、リモートI/Oユニット(形式:R1M)をパソコンから離れた場所に設置しなければなりません。ところがPCレコーダは、パソコンとリモートI/Oユニットの接続をRS-232-Cケーブルで接続しているため、リモートI/Oユニットを遠方に設置することができません。何か良い方法はありませんか。 A 確かにRS-232-Cでは最長でも15mが限界です。リモートI/Oユニット(形式:R1M)は、RS-232-C以外にRS-485の通信ポートを装備しています。図2に示すように、RS-485で通信を行えば、リモートI/Oユニットを遠方に設置することが可能です。パソコンとの接続には、間にレベルコンバータとして、通信レベル変換器(形式:LK1)を使用します。通信レベル変換器としては、通信速度の仕様が38400bpsの製品(形式:LK1-8)をお選びください。 |
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Q 流量計として使用する2線式差圧伝送器の電源装置に、ディストリビュータ(形式:DS-24-B)を採用したいと考えています。しかし、DS-24-Bの仕様書には、出力の許容負荷抵抗値が記載されていません。許容負荷抵抗は何Ωですか。 A DS-24-Bは、2線式伝送器の信号(DC4~20mA)伝送ループに電源を供給する、入出力間非絶縁の電源ユニットです。ご質問にある、この信号伝送ループの出力側(受信計器側)に接続できる許容負荷抵抗値は、発信器である2線式伝送器によって決まります。採用される2線式差圧伝送器の仕様書に、図3に示すような供給電圧と負荷抵抗の関係を示すグラフがあると思います。また、図4にDS-24-□のブロック図・端子接続図を示します。図4に示す電源回路は信号伝送ループにDC24Vを供給していますから、図3に示す特性をもつ差圧伝送器を採用した場合には、許容負荷抵抗が600Ωになります。このように、DS-24-Bを使った信号伝送ループの出力における許容負荷抵抗を調べるときは、発信器として使用する2線式伝送器の仕様書を参照してください。 |
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