2002年4月号

計装豆知識

携帯電話とメール機能

 
 携帯電話には次々と新しい機能(サービス)が追加され、音声を伝えるだけでなく、今やデジタル化された様々な情報を伝送する身近なツールとなっています。とくに、携帯電話を使ったメール機能(文字情報の伝達)は個人同士のコミュニケーションの手段としてだけでなく、会社から社員への連絡や設備の異常通報など、業務用としても広く使われるようになりました。

メール機能の歴史
 携帯電話でメールが使えるようになったのは約4年ほど前、携帯電話にデジタル機種が登場してからのことです。当初のメール機能は、携帯電話にポケットベルの機能をもたせたようなもので、わずか30字程度のメッセージしか送受信できませんでした。
 同じ通信(電話)会社の携帯電話同士であれば、その電話会社のメールサービス機能を利用して、携帯電話の画面上で作成したメッセージをそのまま相手の電話に送ることができました。しかし、異なる電話会社の携帯電話や、一般の電話からメッセージを送信するときは、送りたいメッセージを文字コード表に基づいて数字と記号で入力し、トーン(DTMF注))信号で発信するという、ポケットベルにメッセージ送るときと同じ方法をとらなければならず、その手間が大変でした。
 しかし現在、携帯電話にeメール機能をもたせるのが当たり前になりました。この機能によって、文字数の制限はありますが、パソコンを使う場合と同じように、携帯電話でもeメールの送受信ができるようになりました。また、異なる通信会社の携帯電話の間でも、相手先のeメールアドレスを指定するだけで、画面上で作成したメッセージを簡単に送ることができるようになりました。
 通信会社各社は独自に、様々な工夫をこらしたメールサービスを提供しており、さらにパケット通信による課金制をとっているため、音声による通話に比べ、より安価に情報を伝達できます。このため、現在では音声よりもメール機能の方が頻繁に使わていると言っても過言ではないでしょう。

メールの種類
 携帯電話の通信会社ごとに様々なメールサービスがありますが、ここではNTT DoCoMoの携帯電話で使えるメール機能についてご紹介しましょう。
 ① iモードメール
 iモードメールは、NTT DoCoMoのiモードサービスを利用したメール機能で、基本的にはプロバイダ経由で送受信するパソコンのeメールと同じです。このため、異なる通信会社の携帯電話の間であっても、eメール機能を搭載している携帯電話であれば、互いにメールの送受信を行うことができます。
 ②ショートメールサービス
 ショートメールサービスはNTT DoCoMoの携帯電話で使える、メール機能の元祖とも言えるサービスです。送信できる文字数は全角25文字以内で、相手がNTT DoCoMoの携帯電話であれば、携帯電話の画面上に入力した文字メッセージを、ショートメールセンター経由で相手の携帯電話に送信することができます。一般の電話や、NTT DoCoMo以外の携帯電話からメッセージを送るときには、送りたいメッセージ内容を区点コードに基づいた数字と記号の組合せにし、NTT DoCoMoのショートメールセンターを経由して送信することになります。
 NTT DoCoMoの携帯電話で iモードサービスの契約をしていれば、そのままショートメールサービスを利用することができますが、iモードサービスの契約をしていない場合には、別途、ショートメールサービスの契約が必要になります。

異常通報装置への応用
 エム・システム技研では、NTT DoCoMoのショートメールサービスでメッセージを送信できる異常通報装置として、“てれまる”(形式:TLO)を用意しています。“てれまる”は音声による異常通報だけでなく、メールによる文字情報としても通報することができます。メールによる異常通報には、視覚的に確認できる、通報の履歴が残るというメリットがあります。    ■

注)DTMF:Dual Tone Multiple Frequency
てれまるは、エム・システム技研の登録商標です。

【(株)エム・システム技研       
東京営業部 システム技術グループ】
 
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