2002年5月号
お客様訪問記

日立・高萩・十王広域下水道組合の下水道設備監視に
採用されたテレメータシステム

(株)エム・システム技研 東京営業部 システム技術グループ
 
 日立・高萩・十王広域下水道組合は、茨城県の北東部、太平洋岸に位置する日立市、高萩市、十王町の2市1町を対象とする広域下水道事業を行っています。対象地区内で発生した下水を伊師浄化センターに集め、浄化しています。対象地域内にある主要な下水道設備を伊師浄化センターで常時監視しています。そして、その信号伝送にMsysNetによるテレメータ装置が使われています。今月は日立・高萩・十王広域下水道組合の伊師浄化センターを訪ね、施設管理課の柴田 卓也 主幹と飯田 昌昭 主幹にお話を伺いました。
 [エム・システム技研、以下エムと略称]下水道設備の監視というと、音声通報装置が一般的ですが、専用線を使ったテレメータ装置導入の理由は何ですか。
 [柴田]サービス対象地域が広く、その地域内に中継ポンプ場やマンホールポンプ場など、下水道関連設備が41箇所もあります。ごく小規模なマンホールポンプを除いて、これらの設備には、初め音声通報装置を取り付けていました。しかし、音声通報装置では、異常が発生したことはわかりますが、水位などの時間的変化を把握することができません。そのため、台風や雷雨などで短時間に大量の雨水が流入したようなときに、汚水が溢れ出てしまうというトラブルが発生してしまいます。そこで、数箇所から汚水が流入してくるような比較的規模が大きく、中継的な役割をしている“中継ポンプ場”や“マンホールポンプ場”を対象に、専用線によるテレメータ装置を導入して常時監視を行うことにしました。この結果、下水管に流入してくる雨水や地下水などの不明水の量をリアルタイムに把握し、緊急時により早く対応できるようになりました。
 [エム]MsysNetによるテレメータ装置を選択された理由は何ですか。
 [飯田]マンホールポンプ場には、できるだけ設備コストを下げたいという要求があります。また、現場盤には音声通報装置を取り付けているわずかなスペースしかありませんでした。テレメータ装置を導入するにあたっては、下水道展などで各社の機器を見たり、資料を集めて、いろいろと検討しました。その結果、価格と機器の大きさから、MsysNetによるテレメータ装置の導入を決めました。
 [柴田]現在、テレメータ装置で送られてきた信号は、伊師浄化センターの監視室にある盤面に表示させているだけです。しかし、将来は、小規模なマンホールポンプ場に導入している公衆回線を使ったデータ収集装置と一緒に、パソコンによる集中監視を計画しています。そのとき、MsysNetによるテレメータ装置であれば、ネットワーク経由でパソコンに信号を取り込むことができるということも、機器選択のポイントになりました。
 [エム]テレメータ装置を導入してみて、いかがでしたか。
 [飯田]下水の場合、雨が上がっても、時間遅れで流入量が増えてきます。今までは、多量の雨が降ったようなときには、音声通報装置からの通報をもとに、汚水が溢れ出そうな現場を巡回していました。しかし現在は、浄化センターで逐一、現場の状況が把握できるため、土砂降りの雨の中、現場を見に行かなくても対応できるようになりました。さらに、流入量の時間的変化も把握できるため、いつまで待機していれば良いのかなどといったことも判断することができるようになり、効率が良くなりました。
 [柴田]所期の目的は達成できました。急激な雨水の流入によって下水が溢れると、汚物が流れ出して、周辺住民の方々に大きな迷惑をおかけすることになります。このようなトラブルも、予防できるようになりました。
 [エム]お忙しいところ、ありがとうございました。      ■

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