2002年5月号 | |||||||||||||
各種ロードセル変換器 | |||||||||||||
(株)エム・システム技研 開発部 | |||||||||||||
エム・システム技研製ロードセル変換器には多くのバリエーションがあり、ロードセルをはじめとする多種多様な歪みゲージの信号を受け入れられます。
(1)ロードセル変換器のケース形状・取付構造に関するバリエーション(製品形式を列挙します) ●プラグインタイプ:LC、 LCS、KG、 KGS、 28□LC、LCF、MXLCF ●コンパクトプラグインタイプ:FLC、FLCS、BLC ●フィールドマウントタイプ:6LC ●ラックマウントタイプ:10LCS、10LCK、 7LC、 7LCS ●パネルマウントタイプ:16LC(開発中) (2)ロードセル変換器の機能に関するバリエーション ●応答速度:標準速/高速/超高速(90%応答 0.5s /約25ms /300μs) ●入力線数:4線式/6線式 ●前面操作表示器:あり/なし ●BCD出力:あり/なし ●警報出力:あり/なし ●ロードセル印加電圧源の許容電流:40mA/60mA/120mA (3)ロードセル用避雷器のバリエーション(製品形式を列挙します) ●プラグインタイプ: MDP-LC ●6線式用:MD-LC2 ●DINレール取付形:MDK-LC 以下、エム・システム技研の数あるロードセル変換器、ロードセル用避雷器の中から3つの新機種について、その特徴の概要をご紹介します。
センサから変換器までの導線抵抗を補償します。センサと変換器の間の距離が遠い場合、従来の4線式では、センサへの印加電圧が導線抵抗により低下するため誤差を生じることがあります。しかし、LCFはリモートセンシング(6線式)入力を備えているため導線抵抗に基因する誤差は生じません(図1)。 ●印加電圧2~10V、許容電流 120mA 大きな物体の重量を量る場合などに数個のロードセルを並列に使用する場合がありますが、LCFは複数のロードセルの駆動に対しても十分な容量をもっています(図3)。 ●超高速、周波数応答2kHz(-3dB)、90%応答時間 300μs 高速整定を必要とする量産ラインや、振動を含む荷重を計測するアプリケーションにも使えます。たとえば、次に挙げる用途があります。 ①高速プレス機の圧力測定(図4) ②印刷機の用紙テンションや押圧の制御 ③インジェクションモールド・マシンの押出圧調整 ④ロボット用各種センサ ⑤動・衝撃性の荷重の測定
●ロードセル印加電圧源の仕様:0.1~12Vの間で電圧可変、許容負荷抵抗85Ω以上、許容電流120mA以下(複数のロードセル駆動に対しても十分な許容電流(図3))。 MXLCFは、これ以外にも姉妹機種 MXLCと概ね同様の機能をもちます。 その概要を以下に列挙します(詳細については、本誌2001年4月号参照)。 ①7セグメントLED表示 ②ボタン操作で種々の機能を選択 ③広い入力・出力範囲 ④実量表示が可能なスケーリング ⑤接点入力による風袋調整機能 ⑥負荷係数調整は、最小10%の負荷で100%の調整可能 ⑦そのほか、ピークホールド、サンプルホールド、数値調整など各種の機能
新しい用途、珍しい用途、また未知の市場でエム・システム技研の製品が有効にご使用いただけることは開発者にとって大変嬉しいことであり、感謝します。■ |
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