2002年6月号

Application Note ーこんな使い方がありますー

 
オプト変換器
 エム・システム技研には、お客様からの直接のご要望にお応えして開発した製品が数多くあります。今回は、その中の一つである光ファイバによる超高耐電圧、絶縁変換器「オプト変換器(形式:OT/OR)」をご紹介します。
 半導体製造装置のイオン注入装置や高圧変電設備などでは、数千ボルトから数万ボルトという高電圧を扱います。このような設備の監視や制御を行う場合に問題となるのが、実際に監視制御を行うコンピュータなどの電子機器との電気的な絶縁です。一般的な計測制御用電子機器の絶縁耐圧は、1500~2000Vです(仕様上は、2000V 1分間などと表示されます)。以前の装置では、それぞれが独立しており、かつ人手で操作されていたため、絶縁耐圧の問題はそれほど重要視されませんでした。しかし、電子機器の発達とそれに伴う省力化の要求から、これら高電圧を扱う装置との間で信号の送受が求められるようになり、お客様から「高耐電圧、絶縁変換器が必要」とのお声をいただきました。このようなご要望にお応えして開発したのが、超高耐電圧、光ファイバ絶縁変換器「オプト変換器」です。
 図1にその仕様と外観を、図2にそのブロック図を示します。図でお分かりのように、「オプト変換器」は送信部(形式:OT)と受信部(形式:OR)の1対の組み合わせで構成されます。そして、これら送信部と受信部を光ファイバで結合することにより、超高耐電圧を実現しています。超高耐電圧絶縁が目的であり、長距離伝送は狙いとしていないため、結合用光ファイバとしては安価な樹脂ケーブルを採用しています。また、用意している光ファイバの長さは10m、20m、30mの3種類だけです。図3に、イオン注入装置の絶縁変換器として採用された例を示します。イオン注入装置や変電設備以外にも、電炉や電解槽など高電圧を必要とする設備は案外多いものです。このような高電圧設備との間で信号を授受する必要がある場合には、ぜひオプト変換器の採用をご検討ください。 ■

 【(株)エム・システム技研 広報室】
 
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