2002年6月号 | |||||||||
MSデータロガーの機能の向上 | |||||||||
(株)エム・システム技研 東京営業部 | |||||||||
①マルチアナログ入出力ユニット(形式:60M、図1参照) 60Mは、Modbus通信機能のみを独立させた製品で、10・RACKや18・RACKなどラックマウント形の変換器とコネクタで結合して使用します。すでにご利用いただいている10・RACK、18・RACKとの組み合わせも可能になります。 ②マルチアナログ通信ユニット(形式:61M、図2参照) 61Mは、信号変換器みにまるまたはピコマルシリーズの多連ベースにModbus通信ユニットを搭載した製品です。信号変換器としては、豊富に用意している機種の中から自由に選択し、実装することが可能です。 ③ユニバーサル入力変換器(形式:M2XUM、図3参照) M2XUMは、コンパクト変換器みにまるシリーズに新たにラインアップした製品であり、ユニバーサル入力とModbus通信機能を備えています。MSデータロガーに対して1点単位での入力信号を送信できます。 ④電力用小形マルチトランスデューサ(形式:LSMT2、図4参照) LSMT2は、電力系統の1回路を接続するだけで、交流諸量の計測を可能にするマルチトランスデューサです。計測要素としては、電流、電圧、有効電力、無効電力、力率、周波数、零相電圧、最大零相電圧などがあり、この中から選択した最大10要素をModbus通信機能により送信できます。 ⑤リモートI/O R5シリーズ(図5参照) R5シリーズはモジュール化された電源部、通信部およびI/O部に分かれていて、ベースのスロットに各部を差し込んで組み立てるビルディングモジュール構造になっています。I/Oモジュールとしては、各種のアナログ入出力とデジタル入出力モジュールがラインアップされています。アナログ入出力モジュールについては、入・出力間および各チャンネル間が絶縁されていることが大きな特長です(R5シリーズの詳細については、本誌2001年8月、9月号「リモートI/O R5シリーズ(1)、(2)」をご参照ください)。 今回Modbus通信(ModbusRTUもしくはASCII)対応のモデルを新たに用意し、MSデータロガー用I/Oとして使用できるようになりました。
そして、今回、ジャストフィットテレメータシリーズに、MSデータロガー用コンピュータインタフェースユニットとしてリモートI/Oインタフェース(形式:22LC1)を新規開発し、ラインアップに追加しました。併せて、MSデータロガーのHMIソフトウェア「Citect 5」に22LC1接続用ドライバを開発し、ジャストフィットテレメータをMSデータロガーに接続できるようになりました(図6参照)。この結果、ジャストフィットテレメータを使用して遠隔地の信号を専用回線経由で収集し、そのデータをCitect 5の画面上で監視する、テレメータシステムを構成できるようになりました。さらに、Citect 5にオプション機能である「イージーレポート」を付加すれば、日報、月報、年報の帳票を作成することも可能です。 ジャストフィットテレメータでは、通信アドレスの設定作業が簡単であり、加えてCitect 5の22LC1ユニット接続ドライバソフトには専用のコンフィギュレータが添付されるため、エンジニアリング作業も極めて容易になります。
本機能を実現するためには、Citect 5がもっているスクリプト言語の「Cicode」注2)を用いてのプログラミングが必要になりますが、エム・システム技研では通報用Cicodeのサンプルを準備していますから、必要に応じてお問い合わせください。
注1)Microsoftが提供するメールソフトウェアです。オペレーティングシステムに標準で搭載されています。 注2)Citect 5固有のプログラミング言語です。ランタイムシステムでのアクセスや制御が可能になります。 *みにまる、ピコマルはエム・システム技研の登録商標です。 |
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