2003年7月号 | ||||||||
中 国 は 今 | ||||||||
(株)エム・システム技研 顧問 | ||||||||
エム・システム技研 海外営業部の市場開拓活動は順調で、その成果も数字に表れています。貴重な誌面をいただきましたので、中国の現状を紹介させていただきます。
中国は、平均値や総論で見てはいけない市場だといわれています。個人所得や国全体の経済数値はまだまだ日本に及びません。企業、業種、地方、階層などを個別にあるいは層別に見れば、良いところ悪いところとまだら模様です。利益をあげて、設備投資に意欲的な企業もたくさんあります。優良な企業ほど外国製の設備や国内の一流品を使っています。私たちは、そのような企業への販路拡大に努めています。中国で定期的に開催される、日本のJEMIMA展、セミコン展のような専業展示会の規模や、訪れるお客の数からも旺盛な需要が想像できます。
中国のWTO加盟は、さらに多くの外国資本とその技術を中国に呼び寄せるきっかけを作りました。政府も、2020年には所得を今の4倍にするという大きな目標を示しています。2008年の北京オリンピック開催、2010年の上海万国博覧会開催の成功を目指した投資も盛んです。日本の高度成長期と同じムードが国全体に溢れているようです。地方に延びる高速道路網の整備、あるいは南水北調 注1)や西気東輸 注2)に代表されるビッグプロジェクトも目白押しです。
世界経済が冷え込んでいる今、需要のあるところに企業は殺到します。その意味で、中国市場からは目が離せません。本年3月、上海で開催されたINTERKAMA展では、専門誌に“DCSからFCSの時代へ”と、中国のDCSメーカーがオープン型システムへの移行の流れをPRしていました。世界の同業者が集まり競合する中国市場で一定の地位を占めれば、エム・システム技研はさらに強くなれると思います。中国へ進出される日本企業から現地で注文をいただけるように、すでに主要都市には代理店を展開しています。今後もエム・システム技研 海外営業部の活躍にご期待ください。 ■ 注1)長江(南)の水を黄河流域(北)に導く 注2)西部の天然ガスを東の沿岸部各地に運ぶ |
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