2003年8月号 | |||||||||||
リモートI/Oを接続できるプログラマブル表示器「モニタッチ」 | |||||||||||
発紘電機(株) HMI事業部 大 坂 昇 一 | |||||||||||
現在の商品ラインナップとしては、V7シリーズ(12.1インチ、10.4インチ、8.4インチ)、V6シリーズ(5.7インチ、9インチEL、8インチハンディ)があります。V7シリーズ(図1)は、12、10、8インチ全タイプで800×600ドット(SVGA)に対応しているため、情報表示能力が高いだけでなく、画面データを共有して使用することが可能です。またCFカードスロットを標準装備しているため、CFカードを利用した複数の画面データの転送やデータのロギング、レシピデータ(CSVファイル)の読み出しや書き込みも可能です。シリアル通信では2ポートを利用して、PLCと同時に温調器、インバータ、他メーカーのPLC機器を接続することが可能です(温調ネットワーク/PLC2WAY機能)。V7シリーズの高機能タイプであるV7iシリーズは、Ethernet 10BASE-Tポートを標準装備しているため、上位でのネットワーク化が実現できます。さらに、上位PCに遠隔監視/遠隔操作用ソフトウェア「TELLUS&V-Server」を使用することによって、Ethernet通信で「モニタッチ」のリモートメンテナンスも実現できます。
リモートI/O「R5シリーズ」にアナログ、接点入出力カードを装着し、「モニタッチ」に接続することによって、現在値の表示や設定データの変更を「モニタッチ」から行います。 効果:「モニタッチ」を確認しながら作業することで、現場への往復が減り、運転開始の段取り時間が大幅に短縮されます。 【例2】多数の水槽の水位管理 入力アナログ点数が多いため、リモートI/O「R1Mシリーズ」を「モニタッチ」と接続し、「R1Mシリーズ」からの現在値データを「モニタッチ」経由でPLCへ転送します。 効果:PLCのアナログユニットは1ユニット当たりの入力点数が少なく、多点入力時には「R1Mシリーズ」使用のコストメリットが大きく出ます。さらに、「モニタッチ」には通信機器のデータをPLCへ転送する機能が標準で装備されているため、PLCにおける通信プログラム作成が不要になり、開発時間が短縮されます。 【例3】アナログデータのロギング 従来は記録計を使用していましたが、リモートI/O「R1Mシリーズ」と「モニタッチ」を併用することによって、ロギングデータをCSV形式でCFカードに保存し、PCでデータ管理を行います。 効果:記録計で使用していた記録紙が不要になり、電子管理することが可能になるため、管理者への報告やデータ解析が容易になります。また、CFカードを利用することによって、カードの取り扱いや購入などメンテナンスが容易になります。 【例4】食品工場で、現場から約200m離れている監視室における、商品の温度と湿度の管理 RS-485通信を利用して、リモートI/O「R1Mシリーズ」を工場側に、「モニタッチ」を監視室側に設置し、遠隔監視を行います。 効果:工場から監視室までケーブルを1本接続するだけで、複数の現場データをモニタでき、簡単かつ経済的な配線工事で設備を導入できます。 【例5】ポンプ制御状態の遠隔監視 制御盤にリモートI/O「R5シリーズ」と「モニタッチ」を接続します。さらに、Ethernet通信を使い、上位PCには遠隔監視/遠隔操作用ソフトウェア「TELLUS&V-Server」を使用します。このような構成によって、ポンプ制御に関して「モニタッチ」と同じ画面をPC上に表示し、遠隔監視・操作を行います。 効果:遠隔地のPCから監視・操作ができるため、現場の状況を集中的に監視可能です。さらに、「モニタッチ」の操作をPC上から行えるため、制御盤まで行く必要がなく、効率の良い監視が可能になります。
本システムについての照会先: 発紘電機株式会社 HMI事業部 技術課 大坂 昇一 様 〒924-0035 石川県松任市上柏野町890-1 TEL:076-274-5130 FAX:076-274-5208 E-Mail:osaka@hakko-elec.co.jp URL:http://www.hakko-elec.co.jp/ *「モニタッチ」は、発紘電機(株)の登録商標です。 |
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