2003年11月号
お客様訪問記

山梨県身延町のマンホールポンプ監視システムに採用されたMsysNet

(株)エム・システム技研 東京支社インサイド営業部 システム技術担当
 

 全国から多くの参拝者が訪れる日蓮宗の総本山 身延山久遠寺を擁する身延町は、山梨県の南部に位置し、南アルプス連峰や八ヶ岳、富士山など雄大な山々を眺望できます。日蓮聖人の尊像がまつられた久遠寺を中心に、寺院や霊跡が数多く残る歴史のある町です。今月は、身延町役場を訪ね、MsysNetを使ったマンホールポンプの監視システムについて、環境課主査 羽賀 勝之 様、同課主査 中山 耕史 様、また工事とシステム構築を担当された甲斐電機制御 代表取締役 望月 覚 様にお話を伺いました。
 [エム・システム技研、以下エムと略称]マンホールポンプ監視システム導入の経緯についてお教えください。
 [羽賀]身延町は、“帯金・塩之沢浄化センター”と“角打・丸滝浄化センター”の、2箇所の下水処理場を運用しています。帯金・塩之沢地区には12箇所、角打・丸滝地区には17箇所のマンホールポンプがあります。以前は、これらマンホールポンプの運転・停止、ポンプの故障、マンホール内の水位上限警報、停電といった信号を多重伝送装置を使って、それぞれの浄化センターへ伝送し、液晶タッチパネルに表示させていました。この、液晶タッチパネルが故障し、修理しなければならなくなりましたが、機器が古く修理費もかさむので、これを機会にこれらの信号をパソコンに取り込んで監視することにしました。
 [エム]新しい監視システムの概要をお教えください。
 [中山]“帯金・塩之沢浄化センター”に多重伝送装置で送られてきたマンホールポンプの信号は“PLCインタフェース”(形式:SMDL)を介してNestBusに取り込んでいます。さらに、処理場の放流水量(アナログ信号)を加えて、NTTの専用回線を使ったテレメータ装置で“角打・丸滝浄化センター”へ伝送しています。
 “角打・丸滝浄化センター”でも、多重伝送装置で送られてきた同地区のマンホールポンプの信号を“PLCインタフェース”でNestBusに乗せています。さらに、“帯金・塩之沢浄化センター”からテレメータ装置で送られてきた信号と併せて、パソコンに取り込み、“監視 操作ソフト”(形式:SFDN)を使ってグラフィック表示、トレンドグラフ表示、帳票の自動作成などを行っています(図1参照)。
 また、各マンホールポンプの運転・停止信号をもとに、ポンプの運転時間を演算させるため、複数台の“リモート入出力ユニット”(形式:SML)を使っています。
 監視画面の構築や、演算機能の設定など、ソフト構築は甲斐電機制御さんにお願いしました。
 [望月]各地区ごとに1画面ずつ、グラフィック画面(図4)を構築しました。このグラフィック画面で、ポンプの運転状態、ポンプの故障、水位の異常、停電がわかります。帳票画面では、各ポンプの運転時間と運転回数を見ることができます。
 [エム]新しい監視システムを導入されて、いかがですか。
 [羽賀]パソコン画面を見ることによって、すべてのマンホールポンプの状態が把握でき、トラブル時の対応が迅速に行えるようになりました。また、今回の監視システム導入で、これまで計測していなかったマンホールポンプの運転時間と運転回数が個々に把握でき、これによってポンプの管理をより効率的に行うことができるようになりました。
 [エム]お忙しいところ、ありがとうございました。 ■

本システムについての照会先:
 甲斐電機制御
 代表取締役 望月 覚 様
 本社・工場 〒418-0051
 静岡県富士宮市淀師1200-8
 TEL.0544-27-6726
 FAX.0544-26-1610
 夜間連絡先 〒409-2524
 山梨県南巨摩郡身延町身延3429-1
 TEL/FAX.05566-2-0789
 E-mail:kaidenki@yr.tnc.ne.jp

MsysNetは、エム・システム技研の登録商標です。

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