2004年3月号 | |||||||||
エム・システム技研の特殊仕様変換器への対応 |
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(株)エム・システム技研 開発部 |
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(1)応答時間に関する特殊仕様 応答時間は、お客様の使用方法・使用目的に応じてご要望が異なります。たとえば電力用変換器については、サイクル制御用として応答時間の遅い製品を、また電力監視時の急激な信号変化に対応する目的では応答時間の速い製品を数多く製作しています。なお、エム・システム技研の変換器には、応答時間をお客様が任意に設定できる一次遅れ変換器や等速応答変換器があります。この場合の応答時間の設定範囲についても、お客様のご要望に対応して、様々な仕様の製品を製作しています。 (2)調整範囲に関する特殊仕様 調整範囲の特殊仕様としては、直流出力の調整範囲を広くしたいとのご要望が多くみられます。そのほか、出力パルス幅やドロップアウト設定値などの設定範囲についても対応しています。 (3)設定用トリマの外付け 制御盤前面で設定を行うため、変換器前面のトリマを外付けにする特殊仕様があります。比率変換器(形式:REBS)を例に、その具体的対応方法をご説明します。標準品では8ピンのプラグイン変換器ですが、前面のレシオ/バイアス用設定トリマを外付けできるように11ピンのプラグイン変換器にし、お客様が用意された可変抵抗器に接続できるように改造します(図1参照) 。同様にして、各種変換器の設定トリマやゼロ/スパン調整トリマの外付けが可能です。 (4)2台の変換器を組み合わせる特殊仕様 出力信号「DC0~30V」という仕様の場合、1台の変換器では出力回路の電源電圧が足りないため対応できません。しかし、出力信号「DC0~15V」の変換器を2台 組み合わせることによって、対応することが可能です。 また、変換器2台分の設置スペースがないときは、絶縁2出力形の製品を改造し、内部で第1出力と第2出力を組み合わせることによって対応することができます。 (5)ラベルに関する特殊仕様 製品の性能や機能に関する特殊仕様ではありませんが、お客様からの指定ラベルを製品に貼付する特殊仕様にも対応しています。
エム・システム技研では、MSS(エム・システム技研製品仕様書集)に掲載のない製品や標準仕様から外れている製品であっても、特殊仕様または新規開発製品として対応するよう努力しています。特殊仕様の変換器をご要望の場合は、ぜひ一度、エム・システム技研 ホットラインまでお電話ください。■ |
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