2004年6月号

KOFA2004展示会から見た韓国市場動向

(株)エム・システム技研 海外営業部 韓国担当マネージャ
 
 2004年3月3日(水)から4日間、韓国ソウルの韓国国際貿易センター(COEX)において、第15回韓国国際工場自動化総合展(KOFA2004)が開催され、韓国130社、ドイツ48社、日本46社、アメリカ45社の参加を含む海外12か国から外国メーカー207社、全337社が出展しました。
 KOFA注)は、韓国における多くの展示会の中でも近年最も注目されているFA展示会であり、今年もLCD、半導体、自動車関連にけん引されるFA市場の盛況さを反映して、4日間で過去最高の26,000人の来場者があったと報告されています。
 以下、出展社の一員として今回の展示会を参観した、私の感想を簡単にご紹介します。

出 展 企 業
 従来出展していた大手計装メーカーのSIEMENS、ABB、Rockwell Automation(Allen-Bradley)は不参加で、また、韓国のLCD・半導体工場向けの自動化設備メーカーも、2月に同じ会場で開催された「セミコンコリア2004」に出展を絞り、LCD・半導体大手メーカーであるサムスンとLGフィリップスは宣伝広告の場を日本の「電子ディスプレイ展」に集約していて、やはりKOFA2004には不参加でした。そのため今回大広間を占領し、大々的に存在を知らしめるブースは少なく感じられました。
 その中で、積極的にメインホールにてPRしていたのが、三菱電機(韓菱テクノ社)でした。主製品のPLC、インバータ、サーボモータのスタイリッシュな展示、仮設ステージでの派手なダンスショーなどから、韓国市場での存在感を強く印象付けるブースでした。
 また、正面入り口から続くメインストリート沿いには、CC-Link協会、ODVAが横並びに位置し、両協会ともパートナー会社の製品を展示し、計装機器市場のOpen Field Network化が感じられました。
 なお、韓国では、CC-Link、DeviceNet、PROFIBUSの順にOpen Field Networkが普及しています。
 今回、エム・システム技研は、KOFA2003に続いての出展となりましたが、注力製品であるリモートI/O R1、R5シリーズをチャートレス記録計73ET、Citectソフトで監視した実機に訪問客の関心がとくに集まりました。同時に、リモートI/O新製品 R3シリーズもいち速く登場させ、リリース時期が待ち遠しいなどうれしいご意見を頂戴しました。

韓国の景気
 本展示会の印象、あか抜けた展示内容、会場の活気、エム・システム技研ブースへの訪問者数、熱心さなどから、好況なFA市場の成長がしばらく続くと感じられました。 けん引するメーカーは、大型投資の続くサムスン電子、LG電子、ヒュンダイ自動車などです。
 近年の韓国企業の技術革新は折り紙付きで、消費者にブランドイメージが根付けば、日本企業を凌ぐといわれています。 
 同時に韓国は、世界で最も広くブロードバンドが普及した国として、GDPに占めるIT産業の割合は12%、携帯電話は急速に普及が進み、現在2兆円産業とまで報告されています。我々を取り巻く今後の環境としては、これらIT関連産業を見過ごすことができなくなってくるでしょう。

お わ り に
 エム・システム技研は、現在、韓国各地において販売・技術サポートのネットワークを拡大し、リモートI/O、Webロガーなどの機能的な製品を続々発売しています。今後さらに進展が予想されるオープン化への対応機器に関しては、どうぞエム・システム技研の製品をご採用ください。 ■

注)KOFAの英文名称は、Korea Int'l Auto mation, Instrumentation and Control System Exhibitionです。
 
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