2004年9月号

エム・システム技研製品の
社内生産ラインでの使用事例

(株)エム・システム技研 製造部
 
は じ め に
 いつもエム・システム技研をご愛顧いただき、ありがとうございます。
 エム・システム技研は、常日頃、「便利で」「使いやすい」製品をお客様にご提供するよう努めて参りました。一方、当社の製品はエム・システム技研社内の生産ラインにも数多く使用しています。
 今回は、エム・システム技研の「電空変換器(形式:VP)」を使用した「空電変換器」の検査設備について、簡単にご紹介します。

採用の経緯
 生産ラインから「空電変換器の検査工程で発生している入力信号のふらつきをなくしてほしい」という改善要求を受けたのが事の発端です。空電変換器の検査工程で使用している機器は、圧力発生器とマノメータであり、圧力発生器で空気圧信号を発生させ、マノメータでその圧力値を監視しています。また出力信号はデジタルマルチメータで計測しています(図1)。
 信号入力側に使用している2つの機器のうちのどちらにふらつきの原因があるのか調査したところ、圧力発生器の出力がふらついていることがわかりました(製品の基準精度±0.2%に対してふらつきは約±0.04%程度注))。このふらつきを製品基準精度の1/10以下にするため、いろいろ実験をしてみたのですが、解決できませんでした。
 そこで、圧力発生器をエム・システム技研製 電空変換器(形式:VP)に置き換えてみたところ、ふらつきはほとんどなくなりました(約±0.0025%)。

VPを使用した検査設備
 改良した検査設備に使用するVPの製品仕様は「VP-6-B/A2S(入力信号:DC1~5V、出力信号:20~100kPa)」に決めました。しかし、空電変換器の入力信号は20~100kPaであるため、VPの入力信号のDC1~5Vのままでは、作業者が換算する際に単純でないため、間違った入力値を入力する恐れがあります。
 そこで、エム・システム技研の抵抗モジュール(形式:REM、抵抗値500Ω)をVPの入力端子に取り付け、入力信号はDC2~10mAの電流入力に変更することによって換算しやすくしました。
 すなわち、直流電圧電流発生器からの直流電流信号をVPへ入力し、VPの出力はマノメータで監視します(図2)。

ふらつきが少ない理由
 入力信号に対応して空気圧を制御するためには、「電磁フラッパ」および「パイロットバルブ」が必要です。VPに使用している電磁フラッパおよびパイロットバルブは、最初の電空変換器を発売して以来今日まで、改良を重ねて完成したものです。エム・システム技研の電空変換器にふらつきが少ない理由は、そこに当社独自のノウハウがあるためです(図3)。

お わ り に
 以上、電空変換器の使用事例についてご紹介しました。
 エム・システム技研の電空変換器は安定性において極めて優れています。安定した計装を実現するためにも、当社の電空変換器をご採用願います。 ■

注)ここに使用した圧力発生器の出力の「ふらつき」は機器仕様書に記載されている許容範囲内であり、数値は出力雑音や制御安定性として表示されています。

 
 
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