2004年10月号
お客様訪問記

津南町(つなんまち)森林組合のきのこ培養センターに
採用されたPCレコーダと異常通報装置

    (株)エム・システム技研 インサイド営業部

 日本一の河岸段丘と日本一の大河信濃川に恵まれた新潟県中魚沼郡津南町は、新潟県の南部に位置し、東は中里村、南は湯沢町、北は松之山町、西は長野県栄村に接しており、東西13.4km、南北24.4km、面積は170.28km2を有しています。西を東頸城丘陵-関田山脈、東を魚沼丘陵で挟まれた十日町盆地の南端に位置し、西から貫流する信濃川とこれに合流する志久見川、中津川、清津川により9段もの河岸段丘が形成されている、雄大な自然が広がる町です。
 今月は、津南町森林組合のきのこ培養センターを訪ね、PCレコーダと異常通報装置を使用した監視システムについて、きのこ部 培養課・生産課 部長代理 清水 信幸 様と、システム設計を担当された(株)ニッポー 本社営業部 部長 杉山 邦男 様に、お話を伺いました。
 [エム・システム技研、以下エムと略称]新システムご導入の経緯をお教えください。
 [清水]きのこ培養センターでは、なめこの培地を1日12,800~21,760本製造し、3棟26室の培養室で培養し、年間約400万本の出荷を計画しています。
 製造工程は、培地仕込み → 殺菌 → 接種 → 培養 → 出荷というプロセスです。
 中でも培養期間は11週77日間と長く、この間の管理温度が製品の品質に大きく関わってきます。
 今回のシステムを導入する前は、火災通報と停電、そして一部の冷凍機異常を警備会社に委託して監視していましたが、個々の培養室の連続した室温データや、細かい所までの異常監視はできませんでした。
 PCレコーダを採用することによって、たくさんある機械類の監視はもとより、培養室の温度の推移、異常の通報、それらの記録を実現でき、製造工程の管理に大変役立っています。
 [エム]監視システムの概要をお教えください。
 [杉山]培養室の温度のほか、殺菌釜の温度、さらには冷凍機の高圧カットや停電を検知するために、ブレーカの信号を取り込んでPCレコーダ(形式:R1M)に入力し、事務所のパソコン上のPCレコーダソフト(形式:MSR128)によって連続監視しています。収集したデータは、ハードディスク上に保存し、データ解析にも対応できるようにしています。またMSR128の警報設定機能により、設備の異常発生時には、接点出力ユニット(形式:R1M-D1)から接点信号Doを出力し、この信号を異常通報装置である、小形信号監視ロボットてれまる(形式:TLO)に取り込んで音声発報を行い、迅速な対応がとれるようにしています。
 [エム]システムを導入されて、結果はいかがでしたか。
 [清水]製品の品質向上と生産性アップに大変役立っています。実際に、先日培養室の停電があったのですが、てれまるからの異常通報を受け、すぐに現場へ急行して対応することにより、製品へはダメージを与えずに済ますことができました。また、培養室での温度データも品質を高めるための重要なデータであり、今後はこのデータをもとに、より良い製品づくりに努めていきたいと考えています。今回のシステムは、コスト面でも低予算でまとめることができ、大変満足しています。
 [エム]お忙しいところ、ありがとうございました。■

本システムについての照会先:
 (株)ニッポー 本社営業部
 部長 杉山 邦男 様
 〒332-0015
 埼玉県川口市川口2-13-20
 TEL.048-253-2788
 FAX.048-253-2793

 (株)エム・システム技研 
 インサイド営業部
 TEL.03-5783-0511
 FAX.03-5783-0757

てれまるは、エム・システム技研の登録商標です。

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