1998年4月号 | |||||
ホットライン日記 | |||||
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Q タンクの水位信号を計測し、デジタル指示計で監視していますが、水面の振動により指示計の値が常時変動している状態です。これでは見にくいため、振動による入力信号の変化分を平均化し、安定した信号を得たいのですが、何か良い方法はありませんか。 A エム・システム技研のデジタル式フィルタ(形式:JFT)を使用すれば入力信号中の不要な成分(この場合は振動による変化分)を除去することができます。デジタル式フィルタの機能のうちの(1)移動平均フィルタと(2)多数決フィルタを使用する方法を説明します。 (1)移動平均フィルタ機能では、H秒毎にサンプルしたデータを、サンプル数(N個)で平均して出力します。H秒経過すると、新しいデータを1個追加し、もっとも古いデータを1個捨てたN個のデータを平均して出力します。こうすれば、平均出力が出るため指示計のふらつきは減少します。サンプリング周期(H秒)、サンプル数(N個)はパラメータとして設定する必要があります。 (2)多数決フィルタ機能では、H秒おきにN個をサンプルし、データの大きい方からU個、小さい方からL個を除外し、残りのデータ[N-(U+L)]個を平均して出力しますから、指示計のふらつきは減少します。データのサンプル数、サンプリング周期、ハイカット数(U)、ローカット数(L)は、パラメータとして設定する必要があります。 JFTのパラメータ設定にはプログラミングユニット(形式:PU-2A)を使用します。また、JFTには、上記2機能のほかに、一次遅れ演算、等速応答フィルタ機能があり、これらの機能を使って、それぞれの問題を解決することもできます。 Q ゲートの開度をポテンショメータで測定し、開度信号を監視室まで伝送したいと考えています。しかし、現場のポテンショメータの所に、変換器を動作させるための電源を設備する費用はかけたくありません。なにか良い方法はありませんか。 A そのような場合、2線式の変換器を使用すれば、現場では電源を必要としません。ゲートの開度はポテンショメータで測定していますから、2線式のポテンショメータ変換器を使用すれば良いでしょう。エム・システム技研の2線式変換器B・UNITシリーズ中のポテンショメータ変換器(形式:BM)と監視室に設置するディストリビュータ(形式:YVD)の組み合わせが、この場合には最適です。接続については、図3に示すとおりにしてください。 Q 2線式差圧式流量計の電源としてエム・システム技研の開平付ディストリビュータ(形式:FNDS)を購入し、現場に設置しテストしていますが、2線式流量計の出力が25%のとき、ディストリビュータFNDSの出力も25%であるべきところ、50%を出力しています。ディストリビュータは故障しているのでしょうか。 A FNDSは故障ではなく、正しく動作しています。差圧式流量計が出す25%の出力を受けて、ディストリビュータは、開平機能により、入力25%(0.25)を開平(√0.25=0.5)して50%の値を出力しているのです。すなわち、開平機能付き2線式差圧式流量計の出力をさらに開平機能付きディストリビュータに入力したために、出力が合わなくなったと考えられます。2線式差圧式流量計用のディストリビュータを選定するときには、流量計の出力が開平機能付きかどうかをご確認ください。今回の場合、すなわち開平機能付きの流量計に対しては、ディストリビュータとして開平機能が付いていない機種(形式:YVD)をお使いください。 |
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