1999年4月号 | |||||
お客様訪問記愛媛県吉海町集中監視システム | |||||
エム・システム技研 営業技術部 | |||||
吉海町は、愛媛県北部にある今治沖に浮かぶ大島のおよそ半分と、隣の津島からなる町です。本年5月開通予定の3番目の本四連絡橋“尾道-今治ルート”の来島大橋が架かり、また、町内には世界のバラおよそ160種、4,600株が咲き誇る“吉海町バラ公園”があります。橋の開通にともなって観光スポットになると期待されています。 今月は、吉海町に導入された集中監視システムについて、吉海町役場生活環境課の西部芳彦様と、システム構築や盤工事を担当された共立電気(株)工事部3課の岡崎和仁様にお話を伺いました。 [エム・システム技研、以下エムと略称]今回の監視システム導入の背景についてお聞かせください。 [西部]吉海町内には簡易水道地区が3箇所、愛媛県条例水道地区が1箇所あります。点在するこれらの諸設備で、監視対象となるところが40箇所以上もあります。今まではこれらを実際に見て廻っていました。山間部も多く、その手間が大変でした。 そこで、通信回線の利用による省力化を図り、2箇所の浄水施設で集中監視することにしました。まず平成3~5年に、幸八幡地区の改良工事を行いましが、そのときは、自動通報装置を使った方式を採用しました。今回は、本庄地区の集中監視化を専用線を使った方式で行うことにしました。監視箇所が多いため、設備費ができるだけ安く、かつコンパクトであることがポイントでした。 [エム]今回の集中監視システムでは、どのようなところにMsysNet製品を使われましたか。 [岡崎]今回のシステムの全体構成は図3のようになっています。中央側ではパソコンと他社製ソフトを使用して、監視とデータのロギングを行っています。図に示したように、専用線を使用するテレメータ装置としてMsysNetシステムの“スーパーテレメータ”を採用しました。 大手重電メーカーのテレメータ装置では、筐体が大きいうえ、価格が高く、吉海町さんの要求に応えることができませんでした。 [エム]“スーパーテレメータ”では、エム・システム技研から購入した機器にソフト設定を行わなければなりませんが、どのように処理されましたか。 [岡崎]MsysNetシステム製品については、発売当初から興味をもっていました。一昨年、自社で機器を購入し、エム・システム技研の担当者からソフト構築の講習を受け、動作試験を行いました。その結果、テレメータとして使用するときのソフト設定が容易に行えることがわかっていました。今回のテレメータシステムでも、社内でソフト設定を行いました。 [エム]導入後のご感想をお聞かせください。 [西部]設備費用を低く抑えることができ、しかもシステム立上げ後も順調に稼働しており、満足しています。従来の製品では、監視箇所を追加したときに発生する費用が大きくなる傾向がありました。設備が古くなって止まっているものや、これから集中監視をしたい設備がまだたくさんあります。今後、これらの設備についても順次、集中監視を実現していきたいと考えています。 [エム]お忙しいところ、お時間を頂戴しありがとうございました。■ (敬称は省略させていただきました) 本システムについての照会先: 共立電気 株式会社 工事部3課 楠岡 茂幸 〒790-0044 愛媛県松山市余戸東2-2-2 TEL.089-973-7133 FAX.089-973-7135 *MsysNetは、エム・システム技研の登録商標です。 |
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