1999年9月号 | |||||
お客様訪問記富山県大沢野町上水道監視システム
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(株)エム・システム技研 営業技術部 | |||||
大沢野町は富山県の中南部、富山市の南に位置し、面積約75km2、総人口約22,000人を擁しています。今月は大沢野町役場上下水道課主幹
木地 隆様と工事を担当された(株)サンコーの加藤 良治様に、大沢野町の上水道監視システムについてお話を伺いました。 [エム・システム技研、以下エムと略称]大沢野町の上水道監視システムの概要をお聞かせください。 [木地]数箇所に分散している浄水場や配水池などからの各種計測信号を、テレメータ装置(専用線)で役所の中央監視室に集め、パソコンとワークステーションを使用して監視・制御とデータ収集(帳票作成)などを行っています。万が一パソコンが故障しても現場の状態が把握できるように、役所内にある中央監視室ではパネル計器でも表示させています(図1)。 設備導入にあたって、大手計装メーカーの監視・データロギング装置も検討しました。しかし、価格的にもまた自分たちの考えを実現させるにも、パソコンとワークステーションを使った独自のシステムが有利であるということになり、図3に示す構成になりました。 中央監視室では、10BASEと100BASEのEthernetでネットワーク化が行われています。プリンタはカラーレーザープリンタ、表示装置にはCRTとともに、50インチのプラズマディスプレイを使用していますが、大手計装メーカーのシステムよりもはるかに安価にシステムを導入することができました。 集めた計測データや日報、月報データはファイルサーバに保存しています。なお、このファイルサーバは役所内のLANともつながっていて、事務処理のデータ保管にも使用しています。 [エム]テレメータ装置には、エム・システム技研製の“スーパーテレメータ”を採用されていますね。 [木地]はい。大手メーカーのテレメータに比べて安価であり、小形のため設置場所もわずかで、新たに監視する信号が増えてもユニットを追加するだけで簡単に対応できるので、採用しました。 [エム]システム構築はどのようにされましたか。 [木地]地元の(株)サンコーさんにお願いしました。 [加藤]全体の設計と盤工事はサンコーが行いました。パソコンによる監視・操作や帳票作成のためのソフトは地元のソフトメーカーにお願いして、独自のソフトを作りました。 今回採用した“スーパーテレメータ”はプラグイン形であるため、万が一故障が発生しても交換が容易で、工事やメンテナンスを担当する側にとっても好都合です。 [エム]お忙しいところ、お話をお聞かせいただき、ありがとうございました。 ■ 本システムについての照会先: 株式会社 サンコー 取締役部長 加藤 良治 〒930-0037 富山県富山市音羽町2-5-14 (藤井第二ビル2階) TEL.076-424-3050 FAX.076-424-3056 |
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