2000年10月号

DeviceNet用避雷器
(形式:MD-DMM、MD-DNS)

㈱エム・システム技研 開発部
 
は じ め に
 DeviceNetは、FA向けの制御用ネットワークとして、米国アレン・ブラッドリー社から1994年に発表されました。
 DeviceNetのネットワーク仕様はオープン化されているため、異なるメーカーの機器間での通信が容易に行え、その高速性やコストパフォーマンスの高さなどがユーザーに受け入れられ、非常な勢いで普及しつつあります。
 エム・システム技研でも、温度、圧力、流量などのアナログ信号をDeviceNetに簡単に接続できるマルチアナログ伝送器(形式:M2BD、図1参照)を発売し、ご好評をいただいています。
 さて、エム・システム技研は、このたびDeviceNet用避雷器(形式:MD-DNM、MD-DNS、図2参照)を発売することになりましたので、その特長、使い方などについて、ここにご紹介します。

1.主な機能と特長
 ●DeviceNet専用の避雷器です。
 ●1台で、通信ラインの信号回路と電源回路の両方を保護します。
 ●サージ吸収素子の異常によるヒューズ切れを表示するとともに、接点信号として出力します。

2.アプリケーション例
 遠く離れたところにある現場の運転状況を、中央側のパソコンやPLCで監視する例をご紹介します(図3)。
 中央側(マスタ側)のパソコンまたはPLCの保護用には、DeviceNet用避雷器(形式:MD-DNM)を使用します。すなわち、マスタ側のDeviceNet機器からスレーブ側に対して直流電源8Aが供給されるため、電流容量の大きいMD-DNMを使います。また、現場側(スレーブ側)のDeviceNet機器、たとえばマルチアナログ伝送器(形式:M2BD)の保護用にはMD-DNSを使用します。

3.仕 様
●形 式:MD-DNM(マスタ用)
     MD-DNS(スレーブ用)
●機器仕様
構 造:平形ボックス構造
接続方式:コネクタ形端子台
ハウジング材質:難燃性黒色樹脂
警報接点:ヒューズ断時ON
 ●定格負荷:DC30V 0.5A
異常表示:ヒューズ断時に異常表示窓にて白色で表示
●設置仕様
使用温度範囲:-5~55℃
使用湿度範囲:30~90%RH(結露しないこと)
取    付:壁またはDINレール取付
寸    法:W100×H105×D40(mm)
重    量:約400g
●性  能 
放電開始電圧
 ●通信ライン
 線   間:±5Vmin
 線-接地間:±500Vmax
 ●電源ライン
 線   間:30Vmin
 線-接地間:±500Vmax
制 限 電 圧
 ●通信ライン
 線   間:±10Vmax
 線-接地間 : ±650Vmax
 ●電源ライン
 線   間:40Vmax
 線-接地間:650Vmax
応答時間:0.1μs以下
放電耐量:5000A
最大負荷電流
 ●通信ライン:100mA
 ●電源ライン:8A(MD-DNM)、1A(MD-DNS)
内部直列抵抗
 ●通信ライン:2Ω×2
 ●電源ライン:0.1Ω以下
     (インダクタンス1mH)
漏れ電流
 ●通信ライン:0.3mA以下、±5Vにて
 ●電源ライン:50μA以下、30Vにて
 ●線-接地間 :20μA以下、±140Vにて
最大線間電圧
 ●通信ライン:±5V
 ●電源ライン:±30V

お わ り に
 エム・システム技研のDeviceNet用避雷器は、間もなく発売開始の予定です。
 ご質問などがございましたら、エム・システム技研ホットラインまでご連絡ください。     ■

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