2001年5月号 | ||||||||||||
計装用プラグイン形変換器 MX・UNITシリーズ
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(株)エム・システム技研 開発部 | ||||||||||||
また、創立30周年を迎えた今日、計装システムのコンポーネントメーカーとしての更なる発展を目指し、新たに「MX・UNITシリーズ」を開発しました。 「MX・UNITシリーズ」の第1弾、ロードセル変換器(形式:MXLC)については、本誌前月号(2001年4月号)にてご紹介しましたが、今回は、「MX・UNITシリーズ」に新たにラインアップしたデジタル設定形 直流入力変換器(形式:MXV)についてご紹介します。
また、これまでに、従来製品をご使用いただいていたユーザーから、次のような多種多様なご要望が寄せられていたことが、MXV開発の背景として挙げられます。 ●入力レンジを変更したい。 ●入力値を微調整したい。 ●出力レンジを変更したい。 ●入力値を確認したい。 ●出力値を確認したい。 ●実量値を示す表示器として使用したい。 ●ふらつく入力値に対して、出力値を安定させたい。 ●0%(100%)の入力値に対して100%(0%)の出力値を得たい。 ●CE指令に対応して欲しい。 MXVなら、これらすべてのご要望に対応可能です! 簡単な操作、簡単な設定で様々な機能を実現できます。とにかく一度実際に触ってみてください!
●入力レンジの変更 入力レンジを設定可能にしたため、広範囲の入力レンジに柔軟に対応できます。 具体的なアナログ入力信号としては、DC-1.00~+1.00V、DC-10.0~+10.0V、DC-30.0~+30.0Vの3種(設定最小ステップはそれぞれ0.01V、0.1V、0.1V)を準備しています。 入力信号DC-1.00~+1.00V用MXVの場合、0.01V単位で任意にゼロ点、スパンを設定することが可能です。 また、MXVはデジタル設定・表示付きですから、入力に対するゼロ調整やゲイン調整といった微妙な作業が容易に行えます。 ●出力レンジの変更 入力レンジと同様、出力レンジも設定可能にしたため、広範囲の出力に柔軟に対応できます。 具体的なアナログ出力信号としては、DC-1.00~+1.00V、DC-10.0~+10.0V、DC0.0~+20.0mAの3種(設定最小ステップはそれぞれ0.01V、0.1V、0.1mA)を準備しています。 出力信号DC-10.0~+10.0V用MXVの場合、0.1V単位で任意にゼロ点、スパンを設定することが可能です。 ●入力値・出力値の確認 MXVには、設定された入力レンジおよび出力レンジに対して、現在の入力値および出力値をパーセントで表示する機能があります。これは、入力値および出力値の確認に便利に利用できます。 ●出力値の実量表示 たとえば、「0.0~100.0(%)」の表示を「0.00~50.00(kg)」などと実量表示でスケーリング設定することが可能です。 ●移動平均機能 安定しない入力信号の場合、出力値がふらつくことになります。このとき、入力値を移動平均して出力するように設定すれば、安定した出力値を得ることができます。 なお、移動平均の回数は、0、4、8、16、32回から選定できます。 ●入力反転機能 入力反転機能を利用することにより、入力0%が出力100%に、入力100%が出力0%に対応した負勾配の入出力特性を実現することができます(図4参照)。(工場出荷時には、入力0%(100%)が出力0%(100%)に対応した正勾配の入出力特性に設定されています。) ●設定異常ランプ 入力・出力レンジの設定やスケーリングの設定が正しく行われていないとき、前面パネルの設定異常ランプ(PL2)が点灯して異常を知らせます。 ●CE指令に対応 ●各種供給電源に対応 供給電源については、交流電源AC100~240V、直流電源DC24V、DC110Vの3種に対応可能です。
「MX・UNITシリーズ」では、今後、直流入力(高速応答形)、演算機能付直流入力、特性変換機能付直流入力、測温抵抗体入力、熱電対入力、ポテンショメータ、マニュアルセッタ、交流入力、パルス入力など様々な機種を取り揃え、デジタル設定、表示機能付きを特徴とする本シリーズの充実を図って行く予定です。 また、各製品の機能を向上させるため、お客様から忌憚のないご意見ご要望をお聞かせいただきたいと願っています。 今後とも、エム・システム技研の各種製品をご愛用くださいますよう、よろしくお願い申しあげます。 ■ |
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