2002年1号 | |
ホットライン日記 | |
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Q エム・システム技研の製品に、周波数レート変換器(形式:JFRD)とパルスレート変換器(形式:JPRD)という似た名前の製品がありますが、用途の違いを教えてください。 A 端的に言えば、JFRDは入力周波数に、JPRDは入力パルス数に、それぞれ比率を掛けて出力する変換器であり、JFRDの出力は入力パルスの瞬間瞬間の周波数に対応し、JPRDの出力の積算値は、入力パルスの総数に正確に対応します。したがって、これらをたとえば容積式流量計や渦流量計の出力の測定に使用される場合は、流量の瞬時値の計測用にはJFRDを、また積算値の計測用にはJPRDをご使用ください |
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Q 流量計から出力される積算用パルスを瞬時流量信号に変換するために、パルスアナログ変換器(形式:JPA)を使用する予定です。しかし、購入したJPAの入力が電圧パルス入力仕様で、流量計からの出力はオープンコレクタ出力(無電圧パルス出力)であるためマッチングしません。JPAの入力仕様を変更するしか対処方法はないでしょうか。 A JPAの入力端子は3-4番ですが、 4-5番にはDC12Vのセンサ用電源端子があります(4 番端子:コモン)。 3-4番は流量計に接続し、 3 -5 番間に4kΩの固定抵抗を接続することにより、流量計からの無電圧パルスを電圧パルスに変え、JPAに入力することができます(検出電圧、検出電流は、それぞれ12V、3mAになります)。 |
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Q 遠隔地にあるポンプの稼働時間を、中央にあるパソコンで見たいと考えています。現在、水位信号を規準にしてポンプを自動運転しているため、現場で稼働時間を測定したとしても、遠隔地まで見に行く必要があります。電話回線を引くにはコストがかかるため、できれば携帯電話などを使って無線で信号伝送するようにしたいのですが、対応できる機器はありませんか。 A ポンプ稼働時に接点がONになるようにしていただき、そのON-OFF信号を運転時間積算変換器(形式:MWK)に入力し、接点がONの時間を積算用パルス信号(単位時間パルス)として出力します。この信号をメモリテレカプラ(形式:TLZ1)に入力してデータを蓄積し、携帯電話経由で上位に伝送できます。上位のパソコンでソフトを組むことにより、トレンド表示したり、上位で蓄積したデータを帳票化して保存することも可能です。 *メモリテレカプラはエム・システム技研の登録商標です。 |
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Q 電力トランスデューサを使用して積算用パルスを出力し、電力量を測定したいと考えています。電力量を測定する場所が多数あり、CT比、PT比がそれぞれの現場で異なるうえ、実際の負荷が初期の設計時に把握できません。トランスデューサの設置・配線作業後でもCT、PTの変更に臨機応変に対応して、パルス単位(Wh/pulse)を現場で設定できる製品はないでしょうか。 A 積算用パルス出力付電力トランスデューサ(形式:KUWT)を使用されれば、現場で臨機応変に対応できます。図4に示すように、電力トランスデューサの前面パネルを開けるとS1からS5まで5個のロータリスイッチがあり、これを変更することによりパルス単位の設定ができます。設定スイッチは4桁の有効数字(S1~S4)用とべき乗数(S5)用であり、10万パルス/hに対する最大信号(パルス数)の割合を設定します。以下に例を挙げて説明します。 【例】電力変換器(形式:KUWT-11□□-□)で、入力が三相3線式、AC110V/5A、レンジ0~1000Wのとき、この変換器をCT比60/5A、PT比3300/110V、パルス単位1kWh/pulseの条件で使う場合には、次のように設定します。まず、1時間当たりの最大パルス数を決めます。 30(PT比)×12(CT比)/〔(1kWh/pulse)÷1kW〕=360pulse/h すなわち、最大パルス数は1時間当たり360pulseとなり、10万パルス/hに対する360パルス/hの割合をべき乗表示すれば、次のようになります。 360/100,000=0.3600×10-2 このべき乗表示に従って、S1=3、S2=6、S3=0、S4=0、S5=2のように設定すればよいのです。 |
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