2002年5号

ホットライン日記

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Q カップル変換器のブロック図や端子接続図での指示を見ると、「熱電対と変換器の接続には、補償導線を使用する」となっていますが、その意味を教えてください。  

A 熱電対とは、異種金属を接続したとき、その両端の温度差に応じた熱起電力が発生するゼーベック効果を利用した温度センサです。構造が簡単で安価なことや、測定対象に直接接して表面温度が測定できるなどの特徴があり、温度センサとして広く採用されています(図1)。熱電対で温度を測定する場合、熱電対から変換器までの間は、熱電対と同じ金属の導線を使用しなければなりません。中間に異種金属の導線を接続すると、熱起電力に誤差が発生し、正しい温度測定ができません。しかし、熱電対の材質である白金などの高価な貴金属を導線として使用するには、強度やコストに問題があります。そこで測定範囲内において、熱電対と同じか極めて類似した特性をもつ導線を使用したのが熱電対用の補償導線です。 


Q 船舶用の電源として、直流発電機とバッテリを併用しています。通常は発電機を電源として利用し、なおかつバッテリへの充電も行います。そして、発電機の切替え時や故障の場合に、バッテリから給電するシステムです。バッテリの監視用として、バッテリが充電中か放電中かを表示し、バッテリの容量が不足してきた場合と思わぬ過電流が流れた場合には警報を出してくれるような変換器はありませんか。

A 直流入力デジタルメータリレー(形式:45DV2)をご提案します。45DV2は、警報出力として、HH、H、ゾーン出力、L、LLの各種接点信号が出力できます。ゾーン出力とは、入力値があらかじめ設定された、2つの設定値の間にあるときに出力される接点信号(c接点)です。バッテリの充電中をH設定、放電中をL設定、過電流警報をLL設定、容量不足警報をゾーン設定にそれぞれ割り当てて、図2下段に示す設定を行えば、ご要望のシステムが実現できます。45DV2の入力電圧レンジは、バッテリラインに挿入される電流検出抵抗の抵抗値と、通常流れる電流値で決定してください。なお、入力レンジは、本体の前面ボタン操作で簡単に設定できます。 


Q エム・システム技研のPCレコーダで、入出力ユニット(形式:R1M)を遠方に設置する場合、通信レベル変換器を使い、通信をRS-485で行えば、500mまでの通信が可能であると聞きましたが、500m以上距離を延ばしたい場合にも、何か良い方法がありますか。  

A 図3に示すように、遠方に設置する入出力ユニット(形式:R1M)を、MsysNetシリーズのリモート入出力ユニット(形式:SML)に変更し、パソコン側のPCレコーダソフトのシステム設定で、通信ユニットの設定を「NestBus」に変更すれば、通信距離を1kmまで延ばすことができます。またSMLには、一次遅れフィルタや加減算など、40種類に上る各種の演算機能注)が装備されていますから、入力を一次加工してパソコンにデータ伝送するなどの特殊なデータ伝送が可能です。ただし、アナログ入力信号はDC1~5Vだけに限定されます。また、サンプリング周期は内部の演算処理時間によっても変わるので、注意してください。
注)演算機能をプログラミングする場合、別売のビルダーソフト(形式:SFEW)が必要です。

MsysNetはエム・システム技研の登録商標です。 

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