2002年7月号 | |||||||||||||||
高耐量形、サージ回数表示、寿命モニタ機能付
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(株)エム・システム技研 開発部 | |||||||||||||||
●警報接点:放電素子の寿命時、電圧制限素子の劣化時、安全保持ヒューズの溶断時、あるいは供給電源ダウン時に動作(b接点)。 ●表 示(図3参照) サージ回数:3桁表示 放電素子が寿命間近になると数字が点滅して、避雷器が交換時期であることを知らせる。 PWR:緑色LED 電源ラインが活線状態で、内部の安全保持ヒューズが溶断していなければ点灯。ラインがダウン状態または安全保持ヒューズが溶断した場合には消灯。 ALARM:赤色LED 放電素子の寿命時および電圧制限素子の劣化時に点灯。 ●劣化判定:電圧制限素子の漏れ電流値が約3mA以上になった場合、または電圧制限素子の安全保持ヒューズ溶断時に劣化と判定。 ●寿命判定:放電素子の放電回数が仮想寿命回数になった時点で寿命と判定。 その他の性能は、表1に示すとおりです。
(2)侵入した誘導雷サージの回数を表示します。 MAACは、電源回路に侵入した誘導雷サージの回数を表示します。すなわち、雷サージから機器を保護した実績が一目で分かります。また、この回数の記録によって、雷サージの侵入頻度について地域別統計を取ることができます。この結果から、より適切な避雷対策を講じることが可能です。 (3)放電素子の寿命時および電圧制限素子の劣化時を表示すると同時に、警報接点で外部に知らせます。 度重なる雷サージにより放電素子の寿命が来た場合、または電圧制限素子が劣化し、漏れ電流が大きくなった場合、それを検出して警報接点(ON信号)を外部に出力します。また同時に、MAAC前面のLEDランプにて赤色表示します。 (4)避雷器性能チェックの手間が省けます。 MAACは、サージ回数を表示するうえ、放電素子が寿命間近になると数字が点滅する寿命モニタ機能をもっているため、雷シーズンの後や年に1回の定期点検時に、避雷器がその性能を維持しているかどうかをチェックする手間が省けます。 (5)電圧制限素子が壊れても供給電源を遮断しません。 電源用避雷器では、度重なる雷サージにより電圧制限素子が劣化すると、漏れ電流によって電圧制限素子が加熱し、火災事故に発展する恐れがあります。そのため、フューズなどを使用した保護回路を完備しておくことが必要です。ただし、MAACの場合、このフューズは供給電源を遮断するのではなく、過大電流により素子を回路から切り離すように動作します。その理由は、供給電源が突然切れるとシステム全体に対しては、かえって大きなトラブルの元になる場合があるためです。
*エム・レスタは、エム・システム技研の登録商標 です。 |
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