2002年8月号 | |||||||||||
海外レポートNASAに採用されたみにまるシリーズの
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M-System Technology社 General
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あるNASAのエンジニアの方から、高速応答形熱電対変換器についてご照会をいただきました。すなわち、みにまるシリーズの“高速応答形カップル変換器”(形式:M2TS/K)の採用をご検討でした。 種々テスト願い、エム・システム技研の変換器を正式にご採用いただけるまでの経緯について、ご担当のエンジニアからコメントをいただいたので、以下にご紹介します。
1.熱電対変換器には冷接点補償回路が組み込まれているため、改めて温度補償をする必要がありません。したがって、その信号は制御・データ収集装置で簡単に取り込めます。 2.ミリボルト信号を温度単位の信号に変換するためには、演算を行わなければなりません。しかし、熱電対変換器は、この演算機能をもっているため、改めて演算する必要はありません。すなわち、リニアライズされた温度単位信号であるDC4~20mA出力を制御・データ収集装置に単純に渡せばよいことになります。 NASAでは、応答時間の許容範囲として0~50%のステップ応答で100ms以下の熱電対変換器を探していました。 私は、このような変換器を手に入れるためにインターネットを利用しました。30日間トライアルでISA(The Instrumentation,Systems,and Automation society)に接続し、製品データベースの検索を利用しました。製品データベースにて、キーワード“温度変換器”を入れて検索したところ、100社を超えるメーカーおよびベンダーが記載されていました。私は、要求事項を明示のうえ、情報をもらいたいと、各社宛にE-mailを送信しました。回答があった会社の中で、要求事項を満たせそうな会社は以下の各社でした。 Absolute Process Instruments : 70ms Adtech : 67ms M-System : 25ms Otek : 100ms Ronan/Horton Instrument : 70ms Weidm殕ler:150ms 上記のすべての製品について、その性能が確かなものであることを確認するため、NASA自身の手でテストを実施しました。製品によっては、仕様書に記載されている性能を満たしていないものもありました。 このテストの結果、NASAは、高速応答を含めNASAの要求仕様を満たす変換器がエム・システム技研の変換器であるという結論を得ました。そして、200台以上のエム・システム技研製変換器を購入することを決め、様々なテストスタンドの一つに使用することになりました。
第1期工事については、2000年3月に発注いただきました。 ■ *みにまるは、エム・システム技研の日本における登録商標ですが、米国では、対応商標としてmini-Mを登録済です。 |
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