2002年9号 | |
ホットライン日記 | |
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Q 貯水池のゲート(水門)の前後の水位差がある値以上になったとき警報を出したいのですが、このような用途に適した警報設定器はありますか。 A 偏差アラームセッタ(形式:AYDV)があります。AYDVは、基準入力と測定入力の差が設定値に達したとき接点信号を出力します。なお、設定値は基準入力のスパンに対して-50~+50%の範囲で設定できます。また、警報出力としてはc接点が2回路あり、それぞれの設定は個別にできます。お問合せの場合、図1に示すように、ゲート前後の水位計の信号を基準入力、測定入力としてAYDVに入力し、警報を出したい水位差の値(パーセント値)を設定してください。それぞれの水位の絶対値とは関係なく、水位差の値によって警報を出力することができます。また別のアプリケーションとして、図2に示すように、AYDVを指示計付手動操作器(形式:ABS)と組み合わせることによって、基準入力値を遠隔から設定することもできます。警報設定値を頻繁に変更する必要がある場合などに便利です。 【高久】 |
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Q 加熱炉の温度を、時間経過とともに、あるプログラムに沿って変化させたいと考えています。また、加熱炉に入れる製品毎に時間プログラムが違うため、プログラムを頻繁に変更する必要があります。このような機能を簡単に実現する方法はありませんか。 A デジタル設定形マニュアルセッタ(形式:MXMS)を使えば実現できます。MXMSは手動設定器としての機能とは別に、プログラム設定器の機能ももっています。プログラム設定器としてお使いの場合、出力の時間変化は方形波、正弦波、のこぎり波、任意の折れ線プログラム(最大15折れ線)などに設定できます。ご質問の場合、図4に示すように、MXMSの出力を加熱炉の温度調節器の外部設定信号として入力し、加熱炉の運転信号と同期をとったスタート信号を 3 - 6 番端子(図6参照)に入力すれば、加熱炉の運転と同時にMXMSのプログラムがスタートし、時間とともに希望の温度設定値を温度調節器に与えることができます。MXMSの前面には、データ・ITEM表示部とデータ・ITEM設定キーがあります(図5参照)。プログラムの設定は、表示部の値を見つつ設定キーを使って行いますから、頻繁なプログラムの変更にも現場で簡単に対応できます。なお、データ表示部は自由にスケーリングができるため、今回の場合、温度調節器のレンジと同じスケールにしておけば、現在の設定値を温度値として直読できます。また、プログラム進行中は、 4 - 6 番端子からRUN信号(オープンコレクタ出力)が出力されます。したがって、RUN信号の状態を見れば、プログラム進行中あるいはプログラム終了など現状を知ることができます。 【雑賀】 |
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Q 養魚場の水温を管理しています。養魚場の外にいても、水温が異常な値になったら知りたいのですが、良い方法はありませんか。 A 電話による異常通報装置てれとーく(形式:TLA)をご提案します。TLAはアナログ入力4点の、電話による音声異常通報装置です。警報設定値については、4点のアナログ入力それぞれに対して個別に設定できます。養魚場のいけすの温度をTLAに入力し、警報値および通報先(携帯電話など)の電話番号を設定すれば、いけすの温度が異常になったとき、TLAが直接通報先に電話をかけ、音声で異常を知らせてくれます。また異常通報以外に、必要な場合TLAに電話をかけると、音声で現在の値を実量(○○℃など)で知らせる機能もあります。音声による実量の通報ですから、分かりやすい監視装置といえます。なお、通報メッセージの指定や実量のスケール設定などは、付属のビルダーソフトでパソコンを使って行います。TLAをお使いの場合には、停電を考慮し、バックアップ電池ユニット(形式:TLB1)の併用をお勧めします。この場合、停電時には、バックアップ電池電源の助けを借り、停電であることを通報先に電話して知らせます。 【尾上】 *てれとーくはエム・システム技研の登録商標です。 |
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