2002年10月号 | |||||||||
Interface & NetworkNo.27 | |||||||||
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本誌の今月号で、PCレコーダの新製品(形式:MSRPAC-2002)をご紹介しています(p.6~8参照)。MSRPAC-2002の特長の一つとして、製品パッケージに含まれる帳票作成支援ソフト(MSRDB)が大幅に強化された点があります(MSRDB2)。MSRDB2の採用により、PCレコーダに帳票作成機能が標準装備され、ロガーとしての用途にも幅広く対応できるようになりました。そして、MSRDB2の中核となっているのが、データベースエンジン「MSDE」です。 ここで、MSDEについて簡単にご説明します。MSDEはMicrosoft社の製品ですが、単体で販売されている製品ではなく、通常、Microsoft社の「Office2000」もしくは「Visual Studio 6.0」関連の製品を購入した場合、それらに付属しているソフトウェアです。エム・システム技研では、MSDEをアプリケーションソフトと組み合わせて再配布するためのライセンスを得て、MSRDB2と組み合わせ販売しています。 MSDEは、クライアント/サーバ(C/S)型のデータベースエンジンであり、実際のデータベース処理はすべてサーバが行います。クライアントはサーバにデータベース処理を依頼し、その結果を受け取るだけです(図1参照)。このとき、データを操作するための照会言語としてSQL(Structured Query Language)注)を用います。なお図1中では、サーバとクライアントが独立したPCになっていますが、1台のPC中にこれらを同居させてもかまいません。1つのデータベースの容量は最大2GBで、クライアントは最大4ユーザーまで(Microsoft社により動作が保証されているのは4ユーザーまで)です。MSRDB2では、同じくMSRPAC-2002の製品構成に含まれているMSR128(128チャンネルPCレコーダソフト)で収集された帳票用のプロセスデータがサーバのデータベースに蓄積されます。そして、4つのクライアントをそれぞれ「一覧画面表示」、「帳票自動出力」、「プレビュー画面表示」および「CSV/HTML画面表示」のアプリケーションソフトに対応させ、これらを実行するときにサーバから提供されるデータを利用しています。MSDEは、Microsoft社により動作が保証された高性能なデータベースエンジンであり、MSRDB2のアプリケーションに最適なツールといえます。 注)リレーショナルデータベースを対象とする照会言語であり、ISOやJISの規格になっている。
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