2002年10月号 | ||||||||||||
128チャンネルのロガー機能を備えた
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(株)エム・システム技研 開発部 | ||||||||||||
このたびも、頂戴したご意見ご要望に従い、従来のMSRPAC-2001をバージョンアップした「PCレコーダ総合支援パッケージ(形式:MSRPAC-2002)」を誕生させました。 エム・システム技研では、図1に示すように「PCレコーダファミリ」を用意し、お客様がお使いになる用途に応じてレコーダをご選択いただけるようにしています。これらのPCレコーダファミリで収録されたデータをペーパレスでパソコンに取り込み、パソコンがもつ便利な機能を利用してデータ処理が行えます。 それでは、MSRPAC-2002の構成、特長、そしてそれを構成する128チャンネルPCレコーダソフトとその収録データから帳票を作成する帳票作成支援ソフトについて、以下にご紹介します。
● 16チャンネル高速PCレコーダソフト(以下、MSR16Hと略称) ● 128チャンネルPCレコーダソフト(以下、MSR128と略称) ● MSR128用帳票作成支援ソフト(以下、MSRDB2と略称) これらのソフトウェアは、1枚のCD-Rにマニュアルとともに収録されています。PCレコーダ(形式:R1M-□/MSR)をお買い上げいただくと、もれなくMSRPAC-2002が添付されています。
MSR128がもつ新しい機能の概要を既存の32チャンネルPCレコーダソフト(以下、MSR32と略称)の機能との比較を交えてご説明します(表2)。 (1)MSR128に接続される入出力装置 すでにご好評をいただいているMSR32の使い勝手の良さを継承し、エム・システム技研が販売するPCレコーダ各ユニットに加え、1つのラックに入出力信号の種類を自由に選んで組み込めるリモートI/O R5シリーズもご利用いただけるようにしました。 表3をご参照ください。MSR128に接続できる入出力装置の一覧を示しています。 (2)PCレコーダファミリ さらに、PCレコーダファミリのハンディレコーダ(形式:50HR)や現場設置型パネコンレコーダ(形式:73ET)で収録されたデータも、PCカードやLAN(Ethernet)を経由して、MSR128のデータとして処理できるようにしました。 (3)アラーム・ポップアップウィンドウ アラーム発生を知らせるために、アラーム・ポップアップウィンドウ(以降、アラーム情報画面と呼ぶ)を表示する機能を追加しました。アラーム情報画面は、ペン毎に設定したアラーム検出設定情報に従って、アラームの発生またはアラームの復帰時にあらかじめ設定されているメッセージとともにポップアップ表示されます。新たに発生したアラームのメッセージは点滅表示され、確認操作を待ちます。「確認」ボタンを押すことにより、メッセージの点滅は点灯に変ります。アラーム情報画面を閉じると、表示されていたメッセージは消去されます。図3はアラーム・ポップアップウィンドウの画面を示しています。 (4)アラーム履歴表示 ペン設定画面にてアラームの設定(アナログ、デジタル共通)が行われている場合には、収録データが区切られたアラーム設定の範囲に入ったときの時刻とアラームの発生、復帰を表すメッセージを記録します。全体で最大500個のアラーム履歴を表示することができます。また、1日単位でアラーム発生の履歴をファイルに出力することができます。格納されるアラームメッセージについては、色の設定ができるため、表示メッセージの色によって、監視しているシステムのアラーム発生履歴を一目で知ることができます。図4はアラーム履歴表示画面です。 (5)ペン情報一括設定 MSR128は、MSR32と比較して扱うチャンネル数が格段に多くなりました。したがって、チャンネルデータを整理するうえでも保守機能の充実が要求されます。128チャンネル分のペン設定をペン情報一括設定画面にて行えるようにしました。図5をご参照ください。ペンの設定を1画面で確認することができます。 (6)ノード接続装置のサーチ 個別のペン設定では、接続されているノードとペンに設定されている入出力装置のノード番号、チャンネル番号の確認が大変でした。ペン情報一括設定画面では、ペン設定情報を見ることができるようになり、この画面から操作・変更も行えます。 さらに、R1Mシリーズに限ってですが、RS-485にて接続されている入出力装置を自動サーチして、接続されているノードを設定する機能、アナログ入力ユニットが接続されているノードに対して、ペンに割当てられたチャンネルの入力種別を装置から読み込んでMSR128のパラメータに設定する機能も追加しました。 ■ |
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