2003年5月号 | |
ホットライン日記 | |
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Q 水門ゲートの異常監視用に小形信号監視ロボットてれまる(形式:TLO)の採用を検討しています。設置場所が堤防であるため、付近には電話回線を引くことができません。PHSや携帯電話回線などを使用して、異常通報を行うことはできませんか。 A PHSアクセスユニット(形式:PAU)とTLOの組合せによって実現できます。PAUは、PHS網でアナログ端末を使用するためのプロトコル変換器です。PAUを用いることにより、一般電話回線を使用せずに異常通報を行うことができます。PAUとしては屋内形と防雨形の2機種を用意していますから、設置場所に応じて選択ができます(図1参照)。 【山田】 *てれまるはエム・システム技研の登録商標です。 |
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Q 煉瓦工場で、窯の温度計測を熱電対を使って行おうと考えています。現場と中央監視室は約100m離れており、通常は中央側だけで温度を監視します。しかし、現場に作業者が行った際にも実際の温度が確認できるように、指示計を設置しようと思っています。どのような機器の組み合わせで実現すればよいですか。 A 現場と中央監視室が離れているのであれば、熱電対の起電力はDC4~20mA信号に変えてから伝送するのがよいでしょう。機器としては、熱電対の保護管ヘッドに収納できるヘッドマウント形2線式カップル変換器(形式:26TS1)とディストリビュータ(形式:M2DY)を組み合わせて、DC4~20mA信号に変換した後、中央側に伝送します。現場での表示は、2線式デジタルパネルメータ(形式:43AL)を接続することによって実現できます(図2参照)。なお、この43ALは、DC4~20mAのプロセス信号自体を電源として動作しますから電源の供給は不要です。 【松島】 |
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Q 3つの流量信号(DC4~20mA)を合計するために、3入力デジタル演算器(形式:JFK)の採用を検討しています。現在は2台の流量計しかなく、1台は将来設置の予定です。将来使用する予定の入力端子は開放のままでよいでしょうか。 A 入力信号3を将来増設用として考えた場合には、入力端子は「空き端子」のままでもかまいません。ただし、入力信号X3に掛ける係数K3の値を0に設定してください(演算式参照)。電流信号入力の場合、これを電圧信号に変換するために抵抗が内蔵されています。したがって、入力が開放ということは「0mA=0V」になり、「DC4~20mA」の入力信号を基準に考えると、「0%」ではなく、「-25%」の値をとることになります。一方、電圧信号入力の場合は、JFKの入力インピーダンスが数MΩと高いため静電誘導(ノイズ)を受けやすく、入力信号が不定の状態になります。このようなことから、あらかじめ入力にかかる係数:K3を0に設定することにより、入力信号3にかかわる項目 K3(X3 + A3) をゼロにしておくわけです。係数の設定はプログラミングユニット(形式:PU-2A)を使って行います。 【演算式】X0=K0{K1(X1 +A1)+K2(X2 +A2)+K3(X3 + A3)}+A0 X0 :出力信号(%) X1 ~ X3:入力信号(%) K0 ~ K3:ゲイン(無単位) A0 ~ A3:バイアス 【雑賀】 |
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